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職員室すらみつからない。


とりあえず、下足箱までたどり着いたは良いものの、ここから職員室ってどうやっていけば良いんだろうか。というか、そもそも、生徒用の下駄箱にやって来たは良いものの、これでは誰かになにかを訊ねることすら出来ない。

……だめじゃん! いや、しかし! 他に入り口がある気配もなかったので、とりあえず建物の中に入ることができただけましなのだろうか。そう思うことにして良いのだろうか。


どっかに立て看板でも設置してくれたら良いのに、なんてそんなことを考えるが、私立の、しかも寮なんてある学校にそんな親切心はないだろう。とりあえず、中に入ってキョロキョロしてみるしかない。

っていうか、俺、上履きとか全部送っちゃったはずだから、まず寮へたどり着かねばならぬのでは? という疑問をひとまず全部捨て置いて、ローファーとボストン片手に豪奢な校内を練り歩くしか術がない。しかし廊下に赤い絨毯って、どこの豪邸なんですかね。



不審者さながら、校内を歩くこと10分。とりあえず今のところ、誰にも遭遇しないし、声も聞こえない。というかここ何のための部屋だよ、と突っ込みを入れたくなるような空き部屋が並んでいる。多分空き部屋。途中から聞き耳たてるのやめたから、憶測だけど。そもそも人の動いてる気配がしない。

さっきの階段上がっておけば良かったな、とか今更すぎるし、戻って昇るにしても、ちょっと億劫な距離まできてしまった。

ので、そのまま前に向かって歩くことにするが、とりあえずこの廊下に果てはないんですかね? どこかのホラーマンションなのかな?


なんて、呑気に構えているのもつかの間だった。

進んでも進んでも、人の気配が感じられないので、俺は油断しきっていたのだ。


後ろからラリアットを食らうことになろうとは、想像もしていなかった。


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