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指輪  作者: yasu
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俺の妻

「いってきまーす。」


いつものように家を出る。


「たかちゃん!気を付けてね。」


妻の恵子は、毎日必ず玄関先まで見送りをしてくれる。結婚してから欠かさず毎日。


恵子はまだ俺を好きでいてくれてる。

いつも必ず化粧をし、髪も整えている。

朝飯だって絶対に欠かさず作る。


「今日はなるべく早く帰るわ。」


俺はそう言って、家を出た。

恵子は嬉しそうに手を振った。



四月に部署を移動してから、残業続きだったり接待の飲み会があったりで、中々早く家に帰れていない。


でも恵子は絶対に、文句なんて言わなかった。


理解のある妻だ。

日曜日でも無理矢理出掛けに行こうだとか、たまには子供の面倒見てだとか一切言ってこない。


昨日の日曜日も、前日の飲み会で二日酔いだった俺を気遣ってなのか、娘二人を連れて映画を見に行くと言い出掛けに行った。


幸せだと思っている。

マンネリ化する夫婦の熟年離婚や、夫の浮気、妻の不倫だとかよくテレビでやってるが、俺には無縁の話だ。


この先死ぬまで恵子だけだ。

俺を愛してくれる人。

そして俺が愛する人も。

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