【大事なモノは全て俺の腕の中だけに】
歪んだ愛のどこがいけないんでしょうね。
さぁ、どうぞ?
【大事なモノは全て俺の腕の中だけに】
まだガキだった頃、拾った綺麗な石とか、ビー玉とか、キーホルダーとか、お気に入りのモノは箱にしまって、大事に大事にとっておいた。
こうすれば、誰も俺のタカラモノを見ることもないし、取られることもない…_そして
俺だけの”モノ”にする事ができる。
(幼い子供の独占欲)
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俺はあの時から少しおかしかったのかもしれない。自分のモノに対して異常な執着を見せ、誰の目にも触れさせず独占する。それは”モノ”でなくなっても同じだった。
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 ̄ ̄ ̄ ̄
「……ねっ!おねがぃ‥ここから出してっ!もぅ…いや!!」
俺が愛してやまない人は、そんな事を言ってしまう。
(ダシテ…??)
俺が望まない言葉を平気でその可愛らしい口から紡ぎ出す。
「どうして?そんな酷いこと言うんだい?俺はキミのコトを愛しているのに。こんなにも、胸が痛いのに」
君が好き、愛しているという感情で。
「‥ねぇ、キミは俺が怖い?あぁ…そんなに震えて可哀想に。おいで‥?抱きしめてあげるよ。」
永遠に。ずっと。離さない、よ…?
二人きりの世界で二人きりの幸せな世界は…始まったばかり。
happy end…?
お読み頂きありがとうございました。どうです?こんな風に愛されるのは、彼の深い『愛』はどうでしたか?
この小説を好きになって頂けたら嬉しいです。
あの2人の幸せを願って
2015/5/31
ZEKI