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使いの者
「ええ。僕は幽霊です。17歳は死んだときの年ですね」
サラッとすごいこと言ってますね。
「すごいでしょうか」
「えっ!?」私何も言ってないよね?
何も言わなくても聞こえるのですよ。こうやって声を出さずに語りかけることもできます。
びっくりした!そうなんだ……とりあえず、座らない?脚が疲れ……あれ?
ここはあなたの脳内で、いわゆる夢なので痛みや疲れはありません。ただし感覚はある程度感じることができます。そして……
ボフンッ
煙とともにソファが現れた。
すごい……
あなたにもできますよ。
本当?それっ!
ボフンッ!
先ほどより大きな音を出して、煙が出た。壁に囲まれ……部屋になった。
うわあ……マジか!
マジですよ。すてきな部屋ですね。話を戻しましょうか。あなたは生きたいですか?それとも死にたいのですか?
………正直このまま戻ったとしても、このまま人生が楽しくなることはきっとない。だから、死にたい。
声は出していないが、話しながら涙を流してしまった。
よろしければ、何故自殺をしたのか教えてくれませんか?