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お別れ
カッターナイフで、手首に傷を付ける。
すうっと赤い血が流れる。涙で前が見えない。浴槽に手を入れる。
血が止まらない。湯船が赤くなっていく。
だんだん意識が遠のいていく。
薄れ行く意識の中で、考える。
湧を恨んだりはしない。彼氏に振られて、悲しかったのに黙ってた。……自分のせい。それがきっかけで、ストレスが爆発して、援交……というより売春かな。もう、どっちでもいい。
そろそろ眠い……
これが死ぬってことなのかな。
みんな、お休みなさい……
八月十八日
午後2時7分
ガチャッ
ドンドンドン
「…………！」
