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夏とハミク  作者: りー
3/8

タイムリミット

彼は、どこまでも優しく、丁寧に抱いてくれた。実を言うと、行為は初めてじゃなかった。付き合っていた彼氏ともやったことがあったんだよね。

でもやっぱり違った。何もかもが。

その日は、行為が終わって、シャワーを浴びて寝た。


お金は彼が払ってくれた。私は少なからず彼に好意を持った。優しくて、カッコ良かったから。これからも会う約束をした。


これが一回目。


二回目に彼と会ったときは、彼の友達もいた。3人でやったわ。このときから、少しずつ、彼の態度が変わっていったの。


何回か行為を重ね、彼は快感、私はお金を求めるだけになった。悲しいけれど、そこに愛情はなかった。ただ相手を利用するだけの関係。


そのうち、私は彼氏のことなんか忘れて、他の男ともやるようになった。ただ男を金を稼ぐ道具として利用した。そこそこ楽しかったわ。お金があれば好きなものも買えるし。


ところが、そんな生活も終止符を打った。


男とホテルの前で別れるときに、見つかったの。クラスメートの鈴木湧に。


湧は、そんな私を利用して、何度も私を犯した。おまけに、暴力も振るった。痛くて、辛くて、誰にも話せなかった……。湧の行動はどんどんエスカレートしていって、他の男子ともやらされた。名前も知らない先輩、隣のクラスの男子、しまいには湧の弟とまで……


もう、ホントに辛かった。こんなことになる前に、史織に相談すれば良かった。




史織は、幼稚園の頃からの親友。

私より気遣いができて、成績優秀。彼氏に振られたときも、みんなは

「ハミクなら大丈夫だよ、しっかりしてるもん」

と言うのに、史織だけは

「無理しなくていいから。辛いときは思いっきり泣いていいんだよ」

と言ってくれた。

私は史織に対しても心を閉ざし、援交に走った。

最低だよね。

史織は小さい頃から私に何一つ隠さず相談してくれたのに。あの時相談していたら援交にも関わらず、今自殺しようなんて考えていない。

でも、もう遅いんだ。何もかも。後悔してもしきれない。もう、耐え切れない。鏡の前に立って、身体についた、数え切れないほどの痣を見る。


後悔先に立たず。

ホントにその通り。良く出来た言葉ね。


私は





史織に最後のメールを送った。



ごめんね……今までありがとう、さようなら




八月十八日

午後2時


黒波美久自殺まであと7分

何かよく分からない展開になってきました。即興なもんで。

見てくださった方、本当にありがとうごさいます!

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