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始まりの日
初めてなので、文才がなくてもお許しを。
メールがきた
ハミクからだった
ハミクと言うのは、私の親友
黒波美久のあだ名だ
内容はこうだった
ごめんね……今までありがとう、さようなら
私は頭が真っ白になった
これは自殺をしようとしているのか?
私は急いで家を出る
八月十八日 午後2時
ひっきりなしに蝉が鳴く
真夏の昼
大通りに向かう
16歳の少女
望月史織は考える
なぜハミクが自殺を……?
ハミクは明るい性格で、私よりも友人は多く、顔もそこそこ整っていた。
家庭環境は、母と兄妹とは仲良くやっているが、彼女は父親を嫌っていた。
彼女の父はアスペルガー症候群という障がいらしい。人の気持ちが理解できないクズだ、早く死ねばいいのに、と彼女は毎日のように言っていた。
しかし、それが理由で自殺するとは思えなかった。
史織は頭を振った。
「まだ自殺って決まった訳じゃない、私がしっかりしないと!」
史織は、汗を拭い、親友の家へ急いだ。
美久の家まで、あと七分。