あとがき
どうしても書きたくて、大学のときからいろいろ暖めていた(放置していたとも言う・笑)話の第一話がようやく完成しました。
書きたくても書けなかったのは、資料が足りなかったっていうのもあるけど、矛盾しない設定がどうしてもできなかったから(笑)っていうか今でも十分矛盾点が多くて、決まってないこともたくさんで、密かに書き直してたりするかもしれないです(汗)
でもかぐや姫の話っていろいろ考えさせられないですか? なんで月からはるばる来たのかもよくわかんないし、5人の男に求婚されても靡かなくてどんだけ理想高いんだこいつは、とか、なんかあっさり帰っちゃったのって、だったらなんで来たんだこのひとはって感じじゃないですか?
そんなとき、かぐや姫が実は男だったら?って思って。
で、いろいろ考えたのがコレ。男だったら5人の公達に求婚されても断わるしかないもんね(笑)
そうしたら天の羽衣とかも出てきて、じゃあ羽衣伝説もくっつけちゃえばいいよって短絡的になって。
ヤマトタケルも女装してたじゃんって思いついて、しかも彼は死んで白鳥になったとかいう伝説あるひとだから羽衣伝説の白鳥とかぶってちょうどいいって思ったら、古事記&日本書紀に手を出さないと話が進まなくなって、だったらまほろばと常世ってアマテラスやらツクヨミやらの三貴子のころ出来たんじゃないのって遡っちゃって。
なんだかんだでゴタゴタしはじめてこうなりました(笑)……でも、おかげで書きたかった古代日本がすべてここに凝縮できそうです。三貴子時代も書きたかったんだよねホントに。
どうせ神話なんて半分くらいは作り話だから、今さら杏楠がちょこっと変えたってべつにいいよね(笑)史実っていうのは事実じゃないんだから杏楠的解釈があったっていいよねって、いろんな言い訳できる話です(笑)ここらへんの設定はのちのち出てくるはずです、たぶん。どこまで神話に忠実にいけるかはびみょ~なとこなんですけどね(汗)都合悪くなると史実は無視です。
これを書こうと思って資料を集め始めたはずなのに、先に出来上がったのは派生的な『夢見館』のほうだった(笑)史実に出てくるひとたちいっぱい入れて書きたいなって思ったら、どうしてもこの神話もどきだと入れらんなくて。そしたら新しい物語が出来上がりました。けどいちおう月とかかわりあるカンジに仕上がった、予定。
小学校のころに読んでた雑誌『り○ん』の中にあったマンガで、たしか『月は昔の出来事を夢に見てる』…みたいなことが書いてあった気がするので、夢見館の重要な要素のひとつが月でもいいかなと。どのみち平安時代を書くと太陰暦だから月の満ち欠けを書かないと暦を伝えられないってゆーのもあるんだけどさ(笑)
さらに姉妹的ストーリーとして出来上がったのが、『月姫楽土の子供たち』。タワンティンスーユ帝国をモデルにしながらも、古代西洋風の竹取物語…の予定…だったのが(笑)、フタを開けてみればぜんぜん違ったんですけどね…。
そんなカンジで放置されまくってようやくできたんですが、まだ発展途上すぎて。
主人公は紗夜。この名前の由来は気に入ってるし(自画自賛・笑)、いろんな設定考える前の初期段階から決まってました。苗字はどうしようかなあって思って、ずっと悩んだんだけど、ぜんぜんこの物語と関係ないけど、杏楠がダイスキな藤原隆家さま子孫の水無瀬家になりました(笑)これは物語で言及することないと思うのでここに密かにメモしときます(笑)
でも、今後出てくる常世の苗字はいちおうちゃんと古代からかかわりあるっぽい家になってくると思います。いちばん大事なのはいまんとこ賀茂家ね。陰陽師で有名だから強そうだし。でも安倍家は出ない、予定(笑)あくまで、予定(笑)
この物語を書くにあたって、古事記、日本書紀、万葉集、古今和歌集、和漢朗詠集、新古今和歌集、大鏡、御堂関白記などを参考にして、竹取物語と羽衣伝説と桃太郎伝説もごたまぜにしていきます(笑)このリスト見るだけでもどんだけ時代に節操なしかわかるってもんだ(汗)いちおう日本の平安時代っぽいころをイメージしてますけど、和歌は新古今和歌集まで出てくるから鎌倉時代にちょっと足つっこんじゃってるし。でもあくまで平安時代と平安京がベース。なのに律令制は奈良時代も混在。つまり、都合のいいとこをひたすら抜粋してるカンジで(笑)あと、基本は神道のみで仏教はあんまし出てこないつもり…だけど今さら神道と仏教って切り離せないとこまで来ちゃってるから、どうしようもなくなったらこのルールはなくなるかもしれません(笑) ……という言い訳。阿修羅とか輪廻とかゆってる時点でもうそのルールはなしだ…。
平成二十三年(皇紀二千六百七十一年) 弥生
霞立ち 木の芽も春の 雪降れば 花なき里も 花ぞ散りける




