〜あらすじ〜G男23歳
無し
〜あらすじ〜G男23歳
G男は競輪選手 デビューして半年 まだ一度も1着をとったことがない
競輪学校時代も 強くはなかったが それでも こんなに勝てない選手も珍しい
いつものように 朝起きて 早朝練習に行く用意をするG男に母N子が 興奮技に話しかけてくる
「G男 昨日母さんは夢の中であなたが優勝する夢をみたよ
あなたは白い自転車に乗っていたわ サドルに白いペガサスのような羽根がついた自転車で優勝して ガッツポーズしてたの
そして母さんに 優勝賞金を 全部あげると笑いながらくれたの
あなた全然勝って無いんだから
自転車の色試しに変えてみたらどお
優勝するかもよ ほんとに」
G男は 夢の話しとはいいながら 母の興奮気味に話す姿に 何か不思議な感覚を覚え 競輪学校時代からピンク色の自転車しか乗ったことなかったので 色を変えるのに一抹の残念さがあったが とりあえず 自転車の色を慣れひたしんだピンクから白色に変えてみることにした
母のみた夢の話しを選手仲間に話すと 自転車の色を変えたくらいで勝てるなら みんな変えるよ そんなもんで勝てるわけないだろと 鼻で笑われる
確かにそうだよなーと納得するG男
それでも白色の自転車にまたがりレースに出場するものの相変わらず 勝てないG男だが
ピンク色の自転車には戻すことなく 白い自転車に乗り続けた
白い自転車に乗り始めてから3ヶ月後 地元U競輪に参加したG男に奇跡が起きる
なんと母のみた夢の通り ほんとに優勝してしまう
それも初日からオール1着の3連勝での完全優勝
これには本人や周りの選手だけでなく 競輪関係者も驚き 競輪専門誌にはミラクルレーサーととりあげられる
偶然やたまたまは 生きてる間いろんな形でやって来る
その偶然 たまたまは奇跡の入り口にもしかすると繋がっているのかもしれない
たまたま 偶然を試す勇気を持つと 案外一気に人生はスパークしていくのかもしれない
ヒントはいつも目の前にある
偶然が奇跡を呼んだG男の涙の優勝物語‥
無し