牧島和人の普通の学園生活
―登場人物―
◆怒凄恋◆
牧島和人:主人公。今日から怒凄恋学園に通います。
早乙女凛:和君大好き。マジあの女許さない。
萩宮明日菜:にゃもレッド。回復したにゃ。
◆双生児◆
坂本夕海:和人様大好き。この想い、抑えきれません。
坂本章:双子の弟。あー、世界滅亡しねぇかなぁ。
剛田:優しい巨人。事件がかいげづしで、よがっだ。
一日の始めを告げる太陽が空に昇る。
光は生物の体内を活性化させるため黄金のシャワーとなって降り注ぐ。
どうやら僕の部屋もその例に洩れなかったようで、春の陽光が室内をほがらかに照らし始めた。
「んぅ……」
――ジリリリリリリ
まだ覚醒しきれていない意識を起こそうと、昨日セットしておいた目覚まし時計が必死に僕の瞼を開けようとする。
だが、カーテンの隙間から入ってくる日差し、通称春の妖精は逆に僕の瞼を優しく閉じてきた。
『坊や、可愛い坊や。お休みなさい』
息を緩ませた抑揚のない声で、僕を夢の世界へと堕としにかかる彼女の声。
やってはいけないと意識しつつも、彼女の声に導かれるように、ふらふらと揺れる手は目覚まし時計のボタンを……押した。
――ジリリリ……リン
最後に弾みをつけた音が鳴った後、僕を眠りの世界から救い出そうとする救世主は消えた。
リン……りん……凛……。
まどろみの中で早乙女さんの姿を思い描く。
半分起きているような、眠っているような、曖昧な世界で彼女の凛々しさだけがそこにある。
こちらに向かって、手を振りながら、にっこにっこと微笑んでいる。
そうだ、今日から僕は……。
――がちゃり
突然現実味のある、部屋のノブが回される音がした。お母さんだろうか……?
開かれた扉から、夢幻の世界を吹き飛ばす新鮮な風がびゅわりと入ってくる。
「かずとさまぁ、おきてますか? ……ふふっ、どうやらまだお休みのようです」
この声は……夕海さん? なんで夕海さんが僕の部屋に。
覚醒していく意識とは相反して強欲な眠気は体を動かしてくれず、金縛りにあった人のように僕はこの先の展開を見守ることしかできなかった。
「へぇ、ここが和人様のお部屋……割と綺麗にしているんですね」
一体何をしているのだろうか。がさごそとベットの下を探っているような音も聞こえてくる。
「健全な男の子のグッズはないっ、と。それともどこか別の場所に隠しているのかしら……」
夕海さんがあっちこっち動く気配が一通り過ぎる。
「無いですね……あぁ、きっと和人様はパソコンに保存するタイプなんですね」
一体何の話をしているのだろうか?
よくはわからなかったが、遂に探索を諦めたのか僕のすぐ側に寄って来た。
「かわいい寝顔……和人様、朝ですよ」
ゆさゆさ。
壊れ物の人形を扱うような優しい手つきで僕を揺らす夕海さん。
確かに起きないといけない、それはわかっている。
でも、夕海さんの物柔らかな声と揺り籠を思わせる揺れによって、僕の体は依然動きそうになかった。
「和人様、かずとさまぁ……」
ゆさゆさゆさゆさ。
やばい、この心地よい揺れはまずい。
意識を保つだけでも精一杯だった精神世界が、霞みがかってきて……。
「和人様? は、早く起きてくれないと、夕海、もう理性が……はぁ、はぁ」
ゆっさゆっさゆっさゆっさ。
このままではまずいと思ったのか、今度は心持ちさっきよりも強い揺れで起こそうとしてくれている。
あぁ、いい、今度こそ起きそうかも。
揺れの後押しを力に、瞼を震わせて意識の覚醒を試みる。
眩しい世界が、僕を包み込んで、見事僕は朝の目覚めに
「……はぁっ、あはぁ! あぁ、もう我慢できません!」
成功するかと思った刹那の刻。
夕海さんが僕の布団の中に侵入した。
「んーーーー! ふんふんふんふん! 和人様の匂い、和人様の顔、和人様の体が夕海を包んで……あぁ……いい、これいい! かじゅとしゃまぁ!」
「うわあわわわわわ! ゆ、夕海さん!?」
侵入してきた夕海さんはつぶらな鼻を僕のパジャマに擦りつけ、両手を腰に回し、たわわな肉のサクランボを朝一で元気いっぱいなやんちゃ坊主に押し付けた。
「かじゅとしゃまぁ……いいですぅ、これ凄い、すごいですぅ!」
夕海さんのシャンプーの甘い匂いがむわっと僕の鼻腔を刺激し、なぶられることを甘受するような柔らかさを持つ二つの果実が僕を誘う。
こ、このままじゃまずいことになる!
「夕海さん、僕は起きたから、お、おち、落ち着いて!」
「んー……かじゅとしゃまぁ」
僕のなけなしの理性の咆哮が聞こえているのかいないのか。
夕海さんは姿勢をずらし、首元に顔を寄せると、
「ぺろぺろ」
ぺろりと舐めた。
「はぁ……はぁ……ぺろぺろ、ぺろぺろぺろ」
これでもかっていうぐらい丹念に舐める夕海さん。
苺のように赤い舌がちろちろと僕の首を這い回る。
「が、あがががが……ゆうみさ、ん」
強烈な電流が首筋から直接脳に伝わり、好き放題に暴れている。
体中の熱が顔に溜まり、理性の思考回路がバチバチとショートする音が聞こえてくる。
「はふぅ……ぺろぺろが止まらないですぅ……かじゅとしゃまの味がしますぅ……」
快感に赤みを帯びる僕の首筋、上目使いでこちらを見つめる潤んだ瞳、制服越しに見える秘境の谷間。
あまりの出来事に興奮して吹き出てくる汗を、夕海さんは丁寧に吸い上げる。
「んちゅう……かじゅとしゃまの汗、おいひいでひゅ……」
艶々とした肉づきのよい唇が触れるたびに、ぞくぞくと血液が沸騰する。
頭を狂わせるのに相応しい、女の子の危険な香りが息を吸うたびに入ってくる。
体が感じるのはどこも柔らかい夕海さんの肢体。
テレビやネットでしか見たことのないような、妖艶な姿。
刺激される五感が交わり、昇り竜となって知らない高みに向かっていく。
「だ、ダメだ夕海さん!」
理性が乏しいこの状況。これ以上は本当に危険だと判断し、夕海さんの肩を掴んで引き離す。
「かじゅとしゃまぁ……」
首筋と彼女の口元を繋ぐ唾液の橋がプツンと切れる。
「もっと、もっとぉ」
まだまだ物足りなさそうな彼女の妖しい催促の顔に邪な感情が脳内を侵略しそうになるが、これ以上はお互いがちゃんとした交際をしてやるものだからと引き留める。
「ダメだよ夕海さん、これ以上はお互いが……」
「いやぁ!」
だが、儚い抵抗は空しく散ってしまい、貧弱な僕の束縛を簡単に解くと強引に抱きついた。
「んちゅ、んんっ、むちゅう。かじゅとしゃまかじゅとしゃまかじゅとしゃまぁ……!」
耳たぶを甘噛みしたり、髪に顔をうずめたり、裏の首筋に吸いついたりとやりたい放題だ。
なんとか理性を失った夕海さんから逃げようとするも、興奮して痺れた体は普通に動くこともままならず、ましてや夕海さんの力は僕なんかじゃ到底及ばないほど強く絞めつけていたので、抜け出すことは不可能だった。
「あぁ、だめだ、ゆうみさ……あっ!」
耳の裏の筋をぬめりと舐められた時だった。
今までとはてんで違う、失神しそうな快感が脊髄を重く刺激した。
「かじゅとしゃまは、ここが弱いんですね……ふふっ」
僕の反応の違いに鋭く気付いた夕海さんは一拍置いて体勢を整えてから、執拗に裏筋に吸いついた。
唾液を潤滑油のようにして唇を滑らせる。
「うあ、うわああ! だめだって、本当に、僕っ……僕!」
「はむっ。ちゅ、じゅるじゅる……きもひいい? かじゅとしゃま、きもひいい?」
上唇と下唇の波状攻撃。
この快楽の波にのみこまれないように踏ん張るも、夕海さんの容赦ない吸いつきは簡単に理性を吹き飛ばしてゆく。
「あつぅい……あついですぅ……」
僕だって熱い。熱過ぎて気を失ってしまいそうだ。
夕海さんは僕を抑えて息を荒げたまま自分の制服のボタンを外す。
夕海さんによく映える若草色のブラジャーが露わになり、より扇情的な姿になって僕を抱きしめる。
「かじゅとしゃまのしゅきな、おっぱいです。ぎゅーって、ほら、ぎゅーっって」
「ひ、ひやああああ!」
上品そうなブラジャーの絹の擦れが頬の上から伝わると共に、肉の生の質感が容赦なく襲いかかる。
「んむぅ! むーっ、むむぅ!」
「かじゅとしゃま、きもひよさそう。わらひも……ゆうみも、ひもひいい。かじゅとしゃまに包まれて、どこかにとんじゃいそう……!」
陶酔の熱湯が体の芯から間欠泉のようにあふれでる。
汗ばんだ彼女の胸は僕の顔に吸いつき、必死に酸素を確保しようと口を動かす。
「あうぅ! かじゅとしゃまぁ、ダメぇ!」
ダメと言われても呼吸をしなければ死んでしまう。
彼女の尊い果実の食感を余すことなく僕の口に運びながら、懸命に顔を動かして空気のよりどころを探す。
――カリッ
なにか、固い突起物を歯で刺激してしまった。
これはもしかして……。
「はうぅううううううううううう!」
僕が思う間もなく、夕海さんは体を弓なりに曲げて痙攣する。
い、一体何が起こったのだろうか?
とりあえず彼女の抱擁から脱出できた僕は、夕海さんの安否を確認する。
「はあぁ……かじゅとしゃまぁ」
焦点の合わない目で、恍惚とした表情でこちらを見た夕海さん。大丈夫なのだろうか。
一回この状況を冷静に分析しようと離れようとすると、腕をがしっと掴まれた。
「かじゅとしゃま、ちゅうー、ちゅうしましょ? ちゅー……」
「っえ、ち、ちゅう!?」
先程まで僕の首筋を吸っていたからか、唇に唾液を残しながら夕海さんが僕の唇に迫ってくる。
ど、どどどどうしよう!
多分夕海さんは寝ぼけているんだ、そんな状態の彼女とき、きききキスだなんて!
だが、夕海さんの力強い腕は僕が逃がすことを許さず、強引に僕の唇を自分の唇へと……
「ぬぅああああああに、やってんのおおおおおおおおおおおおおおおお!」
届く前に届いた、熱い拳。
「きゃああああああああ!」
「ぶっぱあああああああ!」
窓ガラスを破ってうららかな陽気の外に飛ばされながら、僕は部屋で肩を上下させながら息を荒げている早乙女さんに感謝した。
◆
「全くもう、全くもうだよあの女!」
「いや、夕海さんも悪気があってやったわけじゃないんじゃ……」
「ないない、悪気100%に決まってるよ! 和君の優しさに付け込んで、最初から和君を自分の虜にさせようと夕海は動いてたよ!」
学園までの通学路を僕と早乙女さんは一緒に歩く。
暖かい日差しが丁度いい気温を保ち、春を感じた花の虫達が意気揚々と活動するのを見て、心を和ませる。
「大体あいつ、私に負けたっていうのに全然懲りてないんだから」
しかし、どうやら早乙女さんの怒りは虫達の陽気な姿では収まらないようだ。
「はは……」
乾いた笑いを浮かべながら、三日前を思い出す。
そう、三日前、夕海さんと早乙女さんは双生児学園で僕を賭けて戦った。
笑顔で戦いあう二人の争いを止めることもせず見守っていた僕だったが、二人は止まることなく戦い続け、死闘の末に早乙女さんが勝利したのだ。
二人の戦いにより舞台でもある双生児学園は校舎のほとんどが崩れ、当分の間使用禁止になった。
そのためもあり、結局僕は早乙女さんが番長をしている怒凄恋学園へと、学区外を無視して転校することになったのだ。
双生児から怒凄恋へ転校する手続きに二日かかり、本日晴れて初登校日である。
新品同然の、筆で描かれた力強い丸の枠に恋と書かれた文字が特徴的な校章を身につけ、二学年の証である赤い色のネクタイを首元に締めている。
ちなみに夕海さんも怒凄恋学園へ転校の手続きを取っているらしい。
しかし番長としてまだ学園で後処理があるとかで、すぐに転校とはいかないみたいだった。
章さんと剛田さんは翌日意識を戻し、事の顛末を聞かされたそうだ。
剛田さんは納得した顔で、章さんは静かに頷いて涙を流したという。
そして、一番重傷だと思われる萩宮さんは……。
「おーいにゃっ! あねごー! 和人せんぱーい!」
猫型ヘルメットを被りながら真っ赤に燃えあがるバイクに跨って、にゃもれんじゃあのテーマソングを流しながらこちらに近づいてくる女の子。
弾ける笑顔が似合う彼女は紛れもなく萩宮さんで、三日間休んだ彼女はどうやら順調に回復したようだった。
「萩宮さん!」
「おお、明日菜! もうバイク乗っても良いの?」
「へっへー。僕っちの回復速度を舐めてもらっちゃあ困るにゃ。こんな傷、ちょっと舐めておけば……いたた」
脇腹を押えて顔を歪める萩宮さん。完全には回復してないのかな。
「って! 来てる、バイクこっち来てるよ!」
「あーいたいにゃー、いたくてハンドルが勝手に和人先輩の方にー」
「うわああああ!」
あまり速度は出ていないが、バイクはバイクだ。当たったら僕の体がただじゃ済まないぞ!
「明日菜、やめなさい」
体が固まったまま棒立ちする僕の前、早乙女さんの掛け声で、すんでのところでバイクが止まった。
「ふぅ、危なかった」
「……っち、姉御がいなければ轢けたのににゃ」
「今、何て?」
「知らないにゃ~。さって、どうせお邪魔な僕は失礼するにゃ~」
そう言うと、明日菜さんはバイクのアクセルを吹かして行ってしまった。
怒凄恋学園はバイク通学がありなのだろうか?
バイクに跨る元気な萩宮さんを見ていると、なんだかこっちまでバイクに乗りたくなってきてしまう……免許は持ってないんだけどね。
「ねぇ、和君」
「え? 何、早乙女さん」
萩宮さんが走り去る後ろ姿を眺めていたら、早乙女さんが頬を膨れさせて睨んでいた。
……あれ、僕何かしたかな?
「和君はさ、夕海みたいな似非お嬢様系が好みのタイプなの?」
「えぇぇ! ゆ、夕海さん!?」
「それとも明日菜みたいな、ばかっぽい元気系がタイプ?」
なんか早乙女さんの表情が暗い。
似非とかばかっぽいとか、本人に対して少し悪い表現を使ってるし。
「どうしてそんな。別に夕海さんや萩宮さんは……」
「それ、特にその『夕海さん』っていうのが一番ダメだね、気にくわない」
「いや、でもこれは……」
夕海さんの胸を揉んでしまった代償なんです。とは言えず、もごもごと口ごもってしまう。
というか朝それよりもっと凄いことをしていたような気もするけど、僕の中であれは夕海さんが朝寝ぼけて行ってしまったことなんだと信じている。
「なんで私が『早乙女さん』で、あいつが『夕海さん』なの、差別よ!」
「差別って、そんな」
「私と和君は友達……ううん、そんなものより深い絆で結ばれた幼馴染なんだから、『凛ちゃん』もしくは『凛たん』って呼んでくれなきゃ平等じゃないでしょ!」
うえええ、凛……ちゃん、って、そんな名前で呼ぶ勇気、僕にはないよぉ。
ちなみに凛たんの部分は聞こえない振りをした。そんな名前で呼んだ日には恥ずかしくて死んでしまう。
「じゃあ、今度から私のことは凛ちゃんでいいよ。はい、呼んでみて」
「うううぅ……恥ずかしいよぉ」
「男の子なんだから、女の子を呼び捨てできるようじゃないとダメでしょ。はい、呼んでみて」
さっきのトラブルとはまた違った、羞恥心という名の感情が頬を紅に染める。
だけど呼ばれるまではここを動かないといった態度の早乙女さんが……やけに可愛く見えて、勇気を出して言ってみた。
「凛……さん」
「はふううううう!」
うぅ、やっぱり僕のチキンハートじゃさん付が限界だった。
さん付でも呼吸は震え、胸の動悸は激しさを保ったままだ。
そりゃそうだろう、僕が長年憧れていた人だ、そんな人を下の名前で呼ぶなんて……。
あぁ、こんなんで僕の将来彼女とかできるのかなぁ。
「っく、苦しい。胸が、はぁっ、はぁ」
見れば、凛さんも僕と同じように呼吸を荒げていた。
僕はわかるけど、何で呼ばれた凛さんまで同じように苦しんでるんだろうか。
「夕海めぇ……あいつ、私より先にこんな思いを味わっていたなんて、許せないよ……」
「どうかした? 凛……さん」
「あぅうう……違うよ和君。凛『ちゃん』だよ」
「ご、ごめん。でも、今の僕じゃあここまでが限界なんだ、許して……凛さん」
「はう! ……うん、許す、許すよ。このままじゃ、私の方が持たないかもしれないし」
一々僕が凛さんという度に胸を震わせている。
一応、喜んでくれているのかな?
確かに幼馴染という関係で早乙女さんは無かったかもしれない。
僕たちは友達で、幼馴染なんだから、そんな関係に早く慣れないといけないのかな。
「じゃあ、気分も晴れやかになったところで」
立ち止まって考える僕の悩みを察したのか、凛さんはにっこりと笑って僕の手を繋ぎ、
「私達の学校、怒凄恋学園へ行こうよ!」
言った途端、走り出した。
「う、うん」
「ほら、声がどもってる。もっとはきはきと!」
声がどもるのは昔からだ。
それこそ昔、凛さんが今みたいに手を繋いで引っ張ってくれている頃からのお話だ。
『ほら、行こうよ和君!』
『りんちゃん、僕こわいよぉ』
『大丈夫大丈夫。私がいるから、和君は怖くないの! ほら、手を出して』
あの頃となんら変わらないように、彼女は僕の手を取って走り出す。
熱い掌も、柔らかさも、昔から変わらない彼女の手。
彼女の手を握って走り出す僕。かつて送っていた凛さんのいる普通の学校生活が、また僕の日常に舞い戻って来た気がした。
『走るよ!』
彼女の手は、いつも元気を僕に与えてくれる。
だから、
「うん。行こう、凛さん!」
僕も、元気に走りだせるんだ。
――次回予告――
【明日菜】「あすにゃんと!」
【愛唯】「……愛唯の」
【明日菜&愛唯】「お悩み解決コーナー!」
【明日菜】「さぁ、やってきましたにゃ。このこーにゃーでは、お便りをくれたみんにゃの悩みを解決するにゃ」
【愛唯】「いえーい……」
【明日菜】「さっそくご紹介する悩める子猫は……こいつにゃ!」
【愛唯】「ペンネーム……『別に姉とか好きじゃねえし』さんからのお便り。この世界が腐ってつまんねぇです。犯罪者一歩手前の俺に活力を与えるスパイスは転がってねぇですか」
【明日菜】「うーん、これまたどうでもいいお便りですにゃ。これは、竜胆愛唯先生の華麗にゃる一言で締めてもらいましょうにゃ!」
【愛唯】「来世に……ご期待下さい」
【明日菜】「はい、ということで次回の怒凄恋番長は!」
【愛唯】「次回『波乱万丈怒凄恋学園!』……お楽しみに」
【明日菜】「まったねー! にゃ!」