序章 ラルス・ゼイルス
本作はAIで生成された作品に若干の加筆修正をした物です。
ご了承の上、お読みください。
遥か昔、神代の時代。
世界は闇と光に二分されていた。闇の眷属は、人知をこえた魔物を操り世界を恐怖に陥れたが、やがて神々の怒りに触れて滅ぼされた。しかし、その残党たる闇の眷属は今も生き続けているという……
そして今、世界では魔王復活の兆しが噂され始めていた……
「ふあぁあ」
俺は大あくびをしてベッドから起き上がった。
窓から差し込む朝日で部屋は明るい。
「もう朝か」
俺は目をこすって、ベッドから降りると、大きく伸びをした。そして、部屋を見回して呟く。
「……なんか物足りないな……」
この部屋は、広いし天井も高いが何故か寂しさを感じる。
俺は収納タンスを開けた。中にはこの国……レイティア王国の騎士が身につける制服がきれいに畳まれて入っている。
「騎士の服も、なんかしっくり来ないんだよなぁ……」
俺はそう呟くと、制服をしまい、代わりにクローゼットから私服を取り出した。
「今日は休みだし……久しぶりに街にでも行ってみよっかな」
俺の名はラルス・ゼイルス。この王国レイティアの騎士だ。そして今日は休暇である。
俺は街へ繰り出した。街の大通りは人通りが多いが、皆忙しそうに歩いている。そんな人々を横目に見ながら、俺は街をブラついていた。
(やっぱり王都は賑やかだな)
この街はこの国の王都で、国の中心地だ。人口も多く栄えている。街を歩けばいろんな店があるし、娯楽施設も充実している。もちろん治安もいい。
「ん?」
突然目の前に小さな女の子が飛び出してきた。
「きゃっ!」
「おっと」
俺は慌てて女の子を受け止めた。女の子は驚いた顔をしている。どうやら転びそうになったらしい。
「大丈夫か?」
「うん!ありがとうお兄ちゃん!」
女の子は笑顔を見せてくれた。良かった怪我はないようだ。
「君、一人かい?お父さんかお母さんはいないのか?」
「いるよ!お父さんとお母さんはお店のお手伝いしてるの!」
女の子は元気よく答える。どうやら迷子ではないようだ。
「そっか。じゃあお父さんとお母さんのところに戻ろうか」
「うん!」
俺は女の子と一緒に親を探し始めた。するとすぐに見つかった。女の子の両親は果物屋を営んでいた。
「すみません。娘さんが転びそうになっていたので」
「そうでしたか。ありがとうございます」
父親が頭を下げる。母親も礼を言う。
「本当に助かりましたわ」
「いえいえ。それよりお嬢ちゃんは大丈夫ですか?」
「はい。なんともありませんわ」
母親が答える。女の子は嬉しそうにしている。
「あのね!このお兄ちゃんが助けてくれたの!」
「そうなの?良かったわね」
母親が女の子の頭を撫でる。女の子は嬉しそうにしていた。
親子と別れ街の散策を続ける。
突然、危機を報せる鐘の音が響き渡る。
この鐘の音はかなりの非常事態の時の物だ。
俺は私服のまま城の詰所へと急ぐ。
詰所ならば鎧も剣も用意出来る。そして詳しい状況も把握できるだろう。
「何があったんだ!?」
俺は詰所に駆け込み叫ぶ。
詰所には既に数人の騎士が集まっていた。
「ラルスか!緊急事態だ!」
隊長が叫ぶ。彼はレイティア王国の近衛騎士団長である。名前はカルロスという。年齢は40代後半だが筋骨隆々で体格もいい。短髪で口髭を生やしている。性格は豪快で面倒見が良い男だ。
「状況は!?」
「東門に魔物の群れが押し寄せているらしい!」
「魔物だと!?」
「ああ。しかもかなりの数らしいぞ」
「くそっ!折角の休暇だってのに!」
俺は舌打ちをする。せっかくの休日なのに最悪だ。
「とにかく急いで東門に向かうぞ!」
「了解!」
俺達は急いで支度を整えて東門へ向かった。
東門に到着すると、そこには既に戦闘が始まっていた。門の外には多数の魔物がひしめいている。その数は数百匹にも及ぶだろう。そして門の内側には騎士達が立ちはだかっていた。
「遅くなってすまない!」
俺は叫ぶ。すると隊長が振り返った。
「来たか!ラルス!」
「ああ。状況は!?」
「見ての通りだ。魔物の群れが攻めてきた」
「マジかよ……」
俺は絶句する。こんな大規模な襲撃は初めてだ。
「とにかく奴らを倒すしかない!」
「そうだな。行くぞ!」
俺達は剣を抜いて突撃した。
「うおぉおお!!」
雄叫びを上げながら敵に斬りかかる。敵はオークやゴブリンなどの亜人種や獣型だった。これだけ多くの別種の群れが街を襲うのは尋常ではない。一体どういうことなんだ?
しかし考えている暇はない。俺達は次々と魔物を切り伏せていく。
「ハァッ!」
俺は気合と共に剣を振るう。すると目の前のオークが真っ二つになった。
「ギャアアッ!」
断末魔の悲鳴を上げてオークが倒れる。俺はそのまま次の標的に向かう。
「オラァッ!」
今度は別のゴブリンを切り裂いた。血飛沫が舞う。
「まだまだぁっ!」
さらに別の敵に狙いを定める。今度は狼型の魔獣だ。鋭い牙を剥き出しにして襲いかかってくる。
「甘いぜ!」
俺はそれを紙一重で避けると、反撃に出た。剣を横薙ぎに振るうと、狼の首が刎ね飛んだ。
「よし!次だ!」
俺は更なる獲物を探すために走り出す。しかし、すぐに新たな敵が現れた。巨大な猪のような魔物だ。鼻息荒くこちらに向かってくる。
「ちっ!デカイな!」
俺は咄嵯に身構える。相手は突進してきた。凄まじい勢いだ。まともに食らえばただでは済まないだろう。
「くそっ!」
俺は咄嗟に横に跳んだ。間一髪で躱すことができたが、衝撃波によって吹き飛ばされてしまった。
「ぐぅっ!」
地面を転がる。全身が痛むが、致命傷ではないようだ。俺はすぐに立ち上がった。
「ふざけんなよ……」
俺は吐き捨てるように言った。そして再び剣を構える。相手はまだ健在だ。油断はできない。
「こいつは手強いな……」
俺は呟く。するとそこに声がかかった。
「ラルス!大丈夫か!?」
振り向くと、そこには隊長がいた。
「ええ、今の所はなんとか…」
「そうか。ならいいんだが……」
隊長は安堵の表情を浮かべる。そして改めて敵を見る。
「それにしても厄介な相手だな……」
「ですね……」
俺達は頷き合う。確かにこの敵は今まで戦ってきたどんな魔物よりも強力だ。どうやって倒したものか……。
「下がれ!!ラルス!!」隊長の声が響く。見れば他の騎士達も戦慄していた。それでも必死になって戦おうとしている。彼らも逃げられない事を悟っているのだろう。だが、いくら勇猛果敢な騎士達とはいえ、この巨体相手には太刀打ち出来ないだろう。ならば自分がやらなければならない。例え命を落とすことになっても構わない。それが騎士としての務めなのだ。俺は覚悟を決めた。
「行くぞぉー!!」
俺は大声で叫ぶ。そして一直線に突っ込んでいった。
「おりゃああ!!」
全力の一撃をお見舞いする。しかし全く効いていないようだ。逆に弾かれてしまうほどだった。
「くそっ!」
俺は歯噛みする。やはり無理なのか……諦めかけたその時だった。アリアが声をかけてきた。
「落ち着きなさい。私が手伝うわ」
彼女は俺に耳打ちをしてくる。
「え?」
「私があいつの注意を引くから、その隙に攻撃しなさい」
「分かった」
俺は言われた通りにする事にした。
アリアが炎の魔法を放ち、巨人を翻弄する。巨人が怯んだところで、俺は渾身の力を込めて剣を振り下ろした。
「うおおぉっ!」
俺の剣は巨人の胴体を切り裂いた。鮮血が飛び散る。
「ガアァッ!」
巨人が悲鳴をあげて倒れた。辺り一面に血溜まりができる。
「やった……のか?」
俺は呆然として呟く。信じられなかった。あんな化け物を倒してしまうなんて……。だが、現実は違った。なんとまだ息があるのだ。瀕死の状態ではあるものの完全には死んでいないようだ。
「嘘だろ……」
俺は愕然とした。まだ生きているなんて信じられない。それどころか立ち上がって反撃してきた。
「グォオオ!!」
咆哮を上げながら拳を振り下ろしてくる。その威力は凄まじく、当たれば即死だろう。
「避けろ!!」
俺は叫んだ。だが遅かった。間に合わない。
(終わった……)
俺は死を覚悟した。しかし、いつまで経っても痛みは訪れない。不思議に思い恐る恐る目を開けると、そこにはアリアがいた。
「大丈夫?」
心配そうな顔をしている。どうやら助けてくれたみたいだ。
だが、よく見ると彼女の腕からは大量の出血をしていることに気が付いた。おそらく盾を使った時に負傷したのだろう。
「おい!しっかりしろ!」
俺は焦って呼びかける。すると弱々しい声で返事が聞こえた。
「大丈夫よ……これくらい平気だから……」
強がっているようだが明らかに無理をしているのがわかる。早く治療しないと危険だ。
「大丈夫よ…。ヒール!」
彼女は回復魔法を使い自らの傷を治していく。徐々に傷口が塞がっていくのが見える。すごい速さだ。
「すげぇな……」
俺は感嘆の声を上げる。すると彼女はこちらを見て微笑んだ。
「ふふっ、ありがと。でも、まだまだあいつらは増えそうよ。」
彼女の視線の先には、更なる敵の軍勢が迫ってきていた。
「冗談じゃないぞ……」
俺は青ざめる。あれだけの大群が押し寄せてきたらひとたまりもないだろう。
と、突然防壁の上から無数の攻撃魔法が繰り出され、敵の軍勢を薙ぎ払っていく。
城の魔法士達の援軍が間に合った様だ。これは嬉しい誤算だ。
「よし、これなら何とかなりそうだな」
俺は希望を持った。そして、再び剣を握り締める。まだ戦いは終わっていないのだ。最後まで気を抜くことは許されない。
「行きましょう」
アリアが言う。俺達は頷き合い、再び戦場へと赴いた。
それからどれぐらい時間が過ぎただろうか?気づけば周りには誰もいなくなっていた。アリアの姿も見えない。
倒れている者が殆どで、動いている者は少数だった。俺は辛うじて生き残ることができていた。しかし満身創痍で立っているのがやっとの状態だった。
「ラルス!」
聞き覚えのある声がした。振り返るとそこには隊長の姿があった。
「良かった……無事だったんですね……」
俺は安心した。隊長も同じ気持ちのようで笑顔を見せてくれる。
「ああ、お前のお陰だよ」
「そうですか……」
俺は照れ隠しをするように俯いた。だがすぐに顔を上げる。まだやるべきことが残っているからだ。
「さて、これからどうしましょうかね……」
俺は呟く。すると隊長が言った。「まずは王城へ報告に行こうと思う。お前はどうするつもりだ?」
「とりあえず生存者の確認と治療を…。ここに残ります。」
俺は即答した。ここで引き下がるわけにはいかない。犠牲になった仲間たちのためにも。
「そうか……分かった。なら私は一旦王城へ帰還しようと思う。何かあったら連絡してくれ」
「分かりました」俺は承諾した。
隊長が防壁の門をくぐるのを見届け、俺は周囲を見渡す。
辺りは静寂に包まれていた。さっきまでの騒がしさが嘘のように静まり返っている。
(みんなやられてしまったのか?)不安になるが今は考える余裕はない。
「よし、始めるとするか」
俺は独りごちると行動を開始することにした。
まず最初に行ったことは負傷兵の救助だ。幸いにも死者は多く出ていないようだ。ただし重症患者が多くいるようだ。特に深刻なのは腹部を貫通されている者だ。一刻も早く手当てをしなければならない。
俺は応急処置を行いながら他の兵士達にも指示を出していった。
「大丈夫か?しっかりしろよ」
励ますように語りかける。しかし反応はない。意識不明の状態だ。呼吸はあるようなので生きているということは確かなのだが……。俺は急いで担架を持ってきて運搬させることにした。
「重症者を優先して治療院へ!軽症者は悪いが自力で帰還せよ!」
防壁内に待機していた兵士達に的確に指示していく。流石に自分だけで全員を救うことなど不可能だ。
「隊長殿は!?」
「無事です!」
「良かった……」
兵士達は安堵の息を漏らす。
「隊長殿は何処へ!?」
「一度王城へ報告に戻られるようだ」
「分かりました。我々は引き続き救助活動を行います」
「頼んだぞ!」
俺は力強く言い放つ。すると兵士達は敬礼をして持ち場へと戻っていった。
その後しばらくの間救助作業を続けていた。そして粗方片付け終わったところでようやく一息つくことができた。
「疲れたな……」
思わず本音が出てしまう。今日は色々ありすぎた一日だった。
「けど、やり遂げたぞ!」
自分の成果を褒め称える。達成感に満ち溢れていた。
「さてと……」
俺は周囲を見回していると突然背中に痛みが走る。まるでナイフで刺されたような激痛だ。反射的に振り向くとそこには見知らぬ男が立っていた。
黒装束に身を包んでおりフードを目深に被っているため顔は見えないが体格から察するにおそらく成人男性だろう。
「テメェ……何者だ!?」
傷を庇いながら警戒し問い質す。
「我が名はガルレイド。闇の騎士だ」
男は低い声で答えた。
「闇の騎士……だと……?」
痛みに耐えながら問う。すると男はニヤリと笑みを浮かべた。不気味すぎる表情だった。背筋がゾワッとなるような嫌な感じがした。
「そうさ。既に魔王様は復活されているのさ。今度こそ人間共を根絶やしにする為にな……」
男は淡々と言葉を並べていく。とても正気とは思えない台詞だった。
「狂ってるぜアンタ……」
俺は率直な意見を述べた。しかし男には通用しなかったようだ。むしろ喜んでいるようにさえ見える。
「ハッ!狂っている?当然だ。我等にとって人類は害虫同然だからな。むしろ殺戮を楽しむべきであろう?」
「ふざけんなよ!」
俺は怒りを露にする。コイツの主張にはどうしても同意できなかった。いや、認めたくなかったというのが正しいかもしれない。いずれにせよ許せないことには変わりない。
「まぁ良い。どちらにせよお前は此処で死ぬ運命にある」
男は腰に携えていた長剣を引き抜いた。月明かりに照らされて妖しく輝いている。間違いなく高級品だと思われる代物だ。
「おいおい……冗談きついぜ……」
俺は苦笑しながら額の汗を拭う。正直言って勝てる気がまったくしなかった。そもそも武器も無い状態だし体力的にも限界を超えている。このままでは確実に殺されるだろう。
「悪いな……お前との遊びはここまでだ……」
言うやいなや男が剣を一閃し、俺の意識はそこで途絶えた……。
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