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我楽多  作者: 鈴音
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玩具箱

近所の玩具屋に売ってるような積み木が、人形が、ぬいぐるみが、パズルが宝物に見えていた。

今ではそれらをみても何も感じない。これを使って遊んでいたなと懐かしむことも、必要なのだろうかと疑問に思うことも、楽しかったなとまたこれらで遊ぶこともなく、視界に入っただけの風景としてとらえてしまっている。売ることも捨てることもなくただそこにあるだけ。


今は宝物と思うものはない。死にたいと思うことはあるけれど、好きなものがないわけでもない。ただつまらないと、何をしてもつまらないと思ってしまうだけ。周りに合わせて笑っている自分がいる。楽しくないのに楽しいとゲームをしている自分がいる。告白されて嬉しいと感じているフリをしている自分がいる。課題がめんどくさいと言っている自分がいる。自分のことを見る時、いつでも他人を見ている感じがする。喜怒哀楽があるように見せている自分がいる。そのことに気づいて精神科を受診しようとしたこともあった。でも親に会うのが怖くて辞めてしまった。


そんな生活をしているからだろうか、死にそうになっているのは。怖がっていた。自分にはきちんと喜怒哀楽があったのかと驚いた。こんな人生も悪くなかったと思った。


学校から飛び降りた。


頑張って続けていきたい

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