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10.5 幕間 義母と娘




「ルチシャさん」


「……リリム夫人」



ヘイゼルの森から伯爵邸へ戻った翌日、廊下で呼び止められたルチシャは足を止めて振り返り、声の主を見た。

まだ王都は社交の時期だが、近々国が主導する大きなお祭りがあるため、その支度の采配のために伯爵夫人だけ領地に留まっているのだ。


部屋でお茶でも如何?と誘われて、特に用事のないルチシャは了承して夫人の部屋へお邪魔する。

紅茶とお茶菓子セットが整い、侍女らを部屋から出した夫人と一対一で向き合う。特に身構えていないルチシャとは対照的に、身を固くしているのは招いた側のリリム夫人だ。


「その……」と言いづらそうにしながらも、昨日までの森への滞在がどうだったのかという問いかけに、ルチシャは小さく微笑んだ。



「ご心配いただきありがとうございます。胸が高鳴り、一層にあの方を恋しく思えるような体験はありましたけど、身に迫る危険はありませんでしたのでご安心ください」


「そうですか……出立前のご様子から信頼に足る方だとは思いましたが、それでも、相手は力ある御方ですし、年頃の娘が男性のお宅に泊まるのですから心配になってしまって……」



正直に言えば、同じベッドで寝たし、過分ともいえる口付けの雨霰攻撃を受けてヘロヘロになってしまったが、詳細まで告げる必要はない。

世間一般でも口付け程度であれば戯れの関係であっても交わすことが黙認されているし、同じ寝台で共に朝を迎えたとはいえ裸体を晒すような真似はしておらず、ルチシャの名誉はちゃんと守られている。


(誰も証人がいないから、清らかなままであるという証拠を示せと言われればお医者様の確認が必要になるけれど…)


けれどもそのような要求をすることは竜王の振る舞いを疑うことと同義で、不興を買うのは必至。

夫人としても身清らかであることに固執しているわけではなく、父であり当主であるルバートが最早何があろうとも構わないという姿勢のため、表立って心配することが出来ずに困っているだけなのだろう。

ホッと胸を撫でるリリム夫人に、ルチシャはにこりと微笑みかけた。


「夫人は昔から心配性ですものね。竜王さまを疑ったのではなく、私を案じてくださったのだとわかっておりますよ」


「ありがとう、ルチシャさん」


安堵してくしゃりと微笑む顔は、ルチシャが昔から好きな笑顔だ。

上位貴族たちが身につける上品な笑みではなく、ぬくもりのある笑顔。

最近は伯爵夫人としての硬い表情ばかりを見ていたため、このように寛いだ顔を見れただけでもお茶の誘いを受けて良かったと思う。


ルチシャの生母は決してこのような笑い方はしなかった。最後は壊れて歪んだ口元をしていたが、その前だって、ルチシャを通り越してどこか遠くを眺めながら儚く微笑むばかり。


家庭教師として招かれたリリム夫人が、ルチシャとリリアンナからの悪戯を受けてその真面目ばった顔貌をくしゃりと崩して笑った日のことを、ルチシャは今も忘れていない。


好きだったのだ。生真面目に整えた表情の裏側で、屈託なく笑う母と子が。

だからルチシャは、理不尽とも思える出来事があろうと、その微笑みを凍らせるような言動を敢えて取ることはしなかった。



「ルバート様は……あのように仰いましたけれど、だからといってここが貴女の故郷であることに変わりはないのです。竜王さまと婚姻を結んだからといって、こちらを訪問することを禁じられるわけではないのでしょう?」


「一応死亡扱いになりますし、秘密裏に屋敷へ迎え入れてくれるかどうかは、お父さまやローゼル次第でしょうね」



言葉に詰まる夫人へ曖昧に微笑み返し、お茶菓子を口へ運ぶ。

バターをふんだんに使ったリーフパイはサクリと軽い口溶けだが、今は少しばかり香草の風味が恋しい。



「森での生活はどのようなものでしたか?」


「思った以上に明るく開けた森でしたが、今は冬なので物静かで厳かな雰囲気に満ちていました。温暖な時期になると花や木の実で満ち、その実りを糧に多くの動物型の精霊が生活しているようです。

竜王さまのお屋敷はとても広いのに不思議と温かみがあり、案内していただいた客間はとても素晴らしいお部屋で、安穏と過ごすことが出来ました。きっとリリム夫人もお好きな雰囲気だと思いますよ」


「森の精霊のなかには、意地悪な方はいませんか?」


「悪戯好きは多少いるそうですが、竜王さまの機嫌を損ねると実りを取り上げられ森を追い出されてしまいますから、実害が出るような悪戯はされないようです。森の入り口に住んでいる魔女も、実は男性で……」



森の雰囲気や出来事をかいつまんで話すと、まるで物語を聞いているかのように興味深く耳を傾けてくれる。

ひとつひとつ最低限の確認を入れてくる生真面目さと、見知らぬ森での生活への憧憬とが織り混ざった視線をくすぐったく受け止めながら、ルチシャは久しぶりに多くの言葉を紡いだ。


最後まで聞いてしっかりと頷いた夫人は、ひとくちお茶を含んでからキリリと表情を整えた。


「婚姻に関して、具体的な話はありましたか?なにか、わたくし達で用意するものや手伝えることがあれば支援致します」



人間様式の結婚式は挙げないことは前以て伝えてある。

婚儀はヘイゼルの森でふたりきりで済ませることや、生活に必要なものも全て向こうが用意してくれることを告げたとき、義母は少しだけ途方に暮れたような顔をしていた。

きっと、自身の振る舞いによってルチシャの立場を脅かし、人生を大きく左右してしまった負い目もあり、送り出す際には手間を惜しまないと決心してくれていたのだろう。


ルチシャは少しだけ考えて、婚姻後の自身の変化について、ここで告げてしまうことにした。

嫌々受け入れたのではなく心から受け止めたのだから、たとえ人間の倫理観に沿った真っ当かつ否定的な意見が出ようとも決意は揺らがないし、この先何があろうともルチシャはヘイゼルと結婚するつもりだ。



「……リリアンナにもまだ話していないことですが、先に夫人にお伝えしておきます。おそらく父はこうなることを既に予想していたのでしょう……だからこそ、もうこの国に居場所はないなどと言ったのです」


「ルチシャさん?」


「婚姻の儀式を経たあと、私は人間ではなくなります」


「………っ、」



息を呑んだ夫人を安心させるように微笑みかける。

これは強要されたことではなく自分で選んだことですと告げれば、瞠った目にじわりと涙の膜が張られた。



「姿形は大きくは変わりませんし、記憶も引き継ぎます。けれど、寿命が飛躍的に伸び、肉体的な成長や老いが止まります。食事も精霊に準じたものになるそうです。

といっても、肉体の維持のために、純粋な精霊よりも多くの食事を必要としますが…」


「いつ…その事を知ったのですか?」


「ハッキリと告げられたのは森での事です。ですが、これまでのやり取りのなかで、なんとなくですが予感はしていました。

改めて宣告され、それでも……人間でなくなってもいいから共に居たいと願ったのです」


「ルチシャさん……」



何か言おうとしたのだろうが、うまく言葉に出来ないまま夫人は涙を拭った。

代わりに、竜王さま以外に誰か助けとなってくれる存在はいるのかと心配してくれる。



「森の入り口に住む魔女が、同じような存在として補佐してくれますので、思うよりも不安や恐ろしさは感じていません。むしろ食事の支度なども請け負ってくださるそうで、有難いやら申し訳ないやら……」


「まあ…では、嫁ぐ前にお料理を少しお勉強した方がいいのですね」


「故郷の味やお気に入りの料理はレシピを聞いておくと良いとアドバイスをもらいました。夫人は確か、お料理が出来ますよね?」


「もう十年近く厨房には立っておりませんが、婚家は使用人の少ない男爵家でしたので、キッチンメイドと厨房に立ったり、教会での炊き出しに参加したりしたものです」


「では、教えてくださいませんか?私は全く料理の心得がありませんので」


「ええ、では、時間を見つけて練習しましょう。竜王さまに振る舞うための練習だといえば、厨房の者も納得するでしょう」


ふふ、と笑い合えば、少し前のしんみりとした空気が霧散する。

けれどもやはりまだ不安が残るのか、言葉を探すリリム夫人に、ルチシャは今の自分がとても幸せであると改めて伝えることにした。



「竜は執念深く愛情深いそうです、だから一生離さないよと誓ってくれました。その言葉が、私にとってどれほどの救いであり、幸福であるか……」


「………………貴女が、幸せであってくれることが、私にとっての救いなのです」


ほろりと涙を落とした夫人に、ルチシャはどうあっても泣かせてしまうのねと苦笑しながらハンカチを差し出す。

自分のものではなくルチシャの差し出したハンカチを使ってくれる夫人に、ルチシャは「お義母(かあ)さま」と呼びかけた。


二人で話し合うとき、ルチシャはリリムのことを「夫人」と呼ぶ。

それは昔の…家庭教師時代の名残りで、貴女は私にとって教え導く人であるという敬意を込めての呼び名だ。

リリム夫人にはあらかじめお伺いを立てているし、その時に、『貴女に対してひどい裏切りをした私のことをまだ教師として扱ってくれるのですね』とほろほろ泣かれた過去もある。

リリム夫人を「義母(はは)」と呼ぶのは、彼女の今の立場を尊重する時だ。



「どうか泣かないでください。以前もお話ししたように、私はお義母さまのことを恨んではいませんし、ローゼルのことを疎ましくも思っていません。むしろ、あの幼い身にすべての期待を背負わされて、大変だなと思うばかりです。

お義母さまが寄り添い熱心に教育してくださるからこそ、ローゼルは良い子に育っているのでしょう。父に預けっぱなしにすると性格が歪みますから、気をつけてくださいね」


「まあ…………でも、よくよく気をつけますわ」


「貴族社会を生き抜くためには多少の腹黒さは必要なのでしょうけど、だからといって歪むとわかりきっているところに預けるのもどうかと思いますものね」



父の悪口を言えば、夫人は困ったように微笑む。

それは悪戯をした少女に仕方がないわねと肩を竦めるような優しい眼差しで。

化粧がよれないようにハンカチで目元を押さえた夫人は「貴女がどのような存在になっても、わたくしの大事な娘ですよ」と泣き笑いでくしゃりと笑んだ。








化粧を整えに立った夫人が戻ってくる頃に、新しいお茶を用意してもらう。

あのまま解散でも良かったが、もう少し話しておきたいことがあるからと今日はこのまま昼の軽食を共にすることにした。


森での食事が簡素であったせいか、屋敷に戻ってからの食事がどうにも重く感じてしまう。

たった二日三日でも変わるものね…と思いながらも、菜食中心の森では十分に食べられなかった羊肉の入ったシチューを口へ運ぶ。



「………リリアンナの縁談の話は聞かれましたか?」


「ええ、ルバート様から聞いております。母親として直接聞くべきなのでしょうけれど、なかなか機会が得られなくて……お恥ずかしいことですけど、縁談に関してあの子は何か言っていましたか?」


「自分をお茶に誘うなんてどうかしている、と」


「まあ…すっかり擦れてしまって…」


「リリアンナらしいですけどね」


肩を竦めて見せれば、困ったわねぇと母の顔で悩み始める。

どれだけ嫌われ疎まれようと、リリム夫人にとってリリアンナは娘であり庇護の対象なのだ。夫人に付き纏う評価のせいで不遇になりがちな娘に、どうにか良い巡り合わせを…と願うのは、母としてあるべき姿なのだろう。


ルチシャはそんな夫人を眺めながら、森で食べたものよりも味の薄いサラダを咀嚼する。

香草の風味に好き好きはあるだろうが、森で用意される葉物はどれも鮮度が良く味わい深かったのを思い出す。

けれどもやはりまだ、自分にとって馴染み深いのは、こうして濃いめのドレッシングで味を足した人間仕様のサラダだ。



悩みすぎてすっかり食事の手が止まっている夫人を促すように、ルチシャは「まあ大丈夫でしょう」と言い添えた。


「家の中では甘えてあのように振る舞っていますけど、外では驚くほどに慎重ですもの。言葉選びと手札を切るタイミングさえ見誤らなければ、うまくやれると思います。

今はローゼルと共に父から領地経営や男性の社交について学んでいるようなので、さほど心配しなくても良いのではありませんか?」


「そうね…そういった教育はルバート様のほうが巧みでいらっしゃいますわね」


要職でないにも関わらず王宮で生き抜き、陛下からの心象も悪くない父は処世術に長けているのだろうが、それを時節の見極めが良く駆け引きがうまいとするのか、総じて根性が悪いとするのかは評価する者次第だ。

ルチシャはそんな父から長年に渡って次期後継者候補として教育を受けてきたし、リリアンナも要点のみとはいえ現在進行形で学んでいる。


(そういえばリリアンナは私とカードゲームをするといつも物凄く嫌そうな顔をするわね…)


根性悪と思われているのなら悲しいばかりだ。

何故か男の趣味も悪いと言われるし、もしも自分の性根が歪んでいるのだとすれば確実に父のせいだと思う。


そんなことを考えながら小ぶりのサラダをペロリと平らげたルチシャに、やっとシチューを半分程食べた夫人は慎重に口を開いた。



「………出立前に竜王さまと顔合わせの機会を作ってくれたのも、あの子の縁談のためと考えて良いのかしら」


「ええ……リリアンナの性格や物言いは、緋色の巫女竜さまと出会うと意気投合してしまう可能性があります。ですが、そちらで繋ぎが出来てしまうと、あの子は第二王子殿下…あるいは幼い第三王子殿下の相手役候補として挙げられてしまうかもしれない。

第一王子殿下の名誉回復の手札にされるよりは良いでしょうが、リリアンナは上位の貴族へ嫁ぐことを望んでいませんので、巫女竜さまでなくヘイゼルとの面識を持つことを優先しました。

あとは、お庭デート中にうっかり対峙してしまった時の対策でもあります」



「竜王さまにもそのようにお伝えしておりますので、うまく汲んで捌いてくださるでしょう」と告げれば、夫人からはそんな事まで考えてくれていたのねと感心される。

口には出さないが、ルバート様の教育の賜物ね…とでも思っていることだろう。


夫人は「あの子と緋色の巫女竜さまは意気投合しそうな雰囲気なのね」と苦笑したあと、少しだけ表情を曇らせた。


「………ルバート様からは、第一王子殿下派の貴族からもリリアンナに対する声掛けを受けていると聞いていますわ」


ルチシャが竜王へ嫁ぐことで生まれる繋がりを…と望んでいるのだろうが、実際には、ルチシャがヘイゼルの元へ嫁いだところで伯爵家には何の恩恵もない。

二人が生活するのはこの国から遠く離れた異界の森であるし、ヘイゼルが人間に寄り添って生きるタイプの竜でない以上、あれやこれやと要求を重ねれば不興を買うばかりだ。

今は封印事件のこともあり伯爵領に守りを敷いてくれているものの、ルチシャが輿入れすればすぐに取り除かれることだろう。



第一王子派の動き次第では、リリアンナが政治的な駆け引きの道具にされるのでは…と危惧する夫人に、ルチシャは「そちらに転がることはないと思いますよ」と首を横に振る。


「第一王子殿下の振る舞いのせいで父は王城敷地内で怪我を負いましたし、国王陛下も巫女竜さまから叱責を受けました。これ以上の軽挙な振る舞いはさすがに許されないでしょう。

それに、殿下ご本人は少し前から命に関わる呪いを受けているそうですし、いわゆる男性的な機能も失っているようなので、結婚したところで実にならないと言いますか……」


「……………。」


ルチシャの口から出てくる驚愕の事実の数々に、夫人は口を開けてポカンとしている。

男性機能の喪失という情報はルチシャから父、父から国王陛下までで止められており、王子本人にも知らされていないそうだが、自分の身体の事なので薄々は気づき始めているだろう。



どんな表情をしていいかわからず困惑したままシチューとサラダを食べ終えた夫人は、食後のお茶を飲んで深く息をついた。


「…………母親としては情けないことですが、あの子のお相手がせめて善き相手であればと願うばかりですね」


「彼女なりの幸せが掴めれば良いのですが」


「ええ……本当に、皆、幸せになって欲しいと思います」


ルチシャに対しても掛かる義母としての言葉に、微笑んで頷く。

先ほどお茶をもらったし、そろそろ解散かなと腰を浮かしかけたところで、夫人は思い出したように手を打った。


「そうです、婚姻の儀式で着る衣装はどうなるのかしら…今の手持ちのドレスでは、竜王さまと並び立つには質が足りないでしょう?」


「婚礼衣装でしたら、竜王さまがお持ちの最上級の布と糸を使って用意してくださるそうです。その素材がとても……歴史深く、現代ではあり得ないような代物らしく……むしろ中身の方が見劣りしないかと心配で……」


まあ…と呆気に取られた夫人は「…儀式は夏の終わり頃でしたよね?」とルチシャに確認を取った。


「ええ、慶事を重ねることで結びつきが強くなるとの事なので、私の誕生日に儀式をする約束です」


「では、磨きましょう…!」


「え?」


「竜王さまとの逢瀬もあるでしょうけれど、綺麗になりたいという女性の意気込みや努力を無下になさる方ではないでしょう?」


少しばかり目を煌めかせながら王都で有名なマッサージのお店や美容関連のお店の記憶を辿る夫人は、ルチシャのあまり触れてこなかった姿だ。


「お義母さまにもそのような熱意があったのですね……」


「まあ。元家庭教師として、教えるべきことはまだあると自負しておりますよ」


女性らしい生き生きとした表情を向けられてしまい、ルチシャは苦笑しながら「お手柔らかに」と告げることしかできなかった。




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