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死にたい君へ 20代女性書記

作者: 尾形押下

隣の住人が煉炭自殺をして亡くなりました。

日頃特に気を止めていなかったのですが、その日の夜中私が帰って来る時ベランダ越しで目が合いました。

虫の知らせかなにか私は隣の人に飲みに行こうと誘おうと思ったのですが、冷静さが勝ち話しかけることすら出来ませんでした。

その日の朝彼は亡くなっていました。

警察の聴取から最後に彼と会ったのはわたしだそうです。

私があの時声をかけていれればと毎晩後悔をしています。

隣の貴方からすると私など知り合いのひとりにも入っていなかったでしょうが、一人暮らしのワンルーム薄い壁から聞こえるギターの音、歌う声、大きめのいびき、私の中では生きていく生活音の大切な1部でした。それが無くなった今、私は生活の一部がぽっかり穴が空いているような気持ちです。

死にたいと考えていてこの文章を読んだ貴方。

あなたが知らないところで貴方は人の人生に深く関わってくれているのです。私はこれを読んでくれたあなたがこの世から居なくなってしまったら凄く悲しいです。そして凄く悔しいです。

生きていて欲しいのです。

私の気持ちの押しつけだとは思いますが、ここまで読んで頂きありがとうございます。

少しでも気持ちが和らいでいただけると、などはおこがましいかもしれませんが、私はそうなってくれると願いたいです。

換気扇越しに流れてきた煙は未だに私の部屋に染み付いて、日々あなたが生きる道はなかったのかと考えさせられます。

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