翼
貴方の翼はなぜそこまで美しいのか?
貴方はその翼を用いて、まるで天使のように飛び回っている。
それに比べて私の翼は誰が見てもみすぼらしい……貴方と比べるまでもないくらいに。
私は必死に飛ぼうとしたが、1㎜も浮いていない、飛べない、地面に足がついている。
貴方は言う、「君もそのうち僕みたいになるよ、頑張っていれば」と。
私は頑張っているつもりなのだが、どうにも貴方のように美しくなっているように見えないのだ、飛べないのだ。
貴方は言う、「考えろ」と。
私は考えた、必死に飛ぶ方法を……だが、貴方は違うと言う。
考えたら美しくなるのだろうか? 飛べるのだろうか?
私は自分なりに考えた……飛んでみせた。
上手くいったような気がした。
貴方よりも高く飛べた……けれども、それは一瞬だった。
私は飛びすぎた、太陽が私の翼を燃やした。
私はまるでイカロスだ、考えた末に調子に乗ってしまったのだ。
貴方はこんな私を助けてくれるのだろうか?
みすぼらしい私を助けてくれるのだろうか?
私は落ちていく、地上に向かって、みすぼらしい私にとってはいい末路なのかもしれない。
「詩」というものを初めて書いてみました。
自分の愚かさ、情けなさを率直に書いてみました。
感想ください。