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第四話 最悪の出会い

「ドクターだ、よろしく」

と霧の中の女性はニヒツ達の方に歩いて近づき言った。

現れたのは、流れる様な癖っ毛一つ無い綺麗な紫の髪に緑のメッシュの入った、腰はの高さまである長髪に、緑と紫の目。黒の白衣と白のワイシャツに黒のスーツズボンを着た。肌一つ見え無い全身が包帯グルグル巻きの女性。その前身に巻かれた包帯の下に見たこともない力の光を見た。

「よろしく…お願いします…あの〜」

「どうかしたかな?」

「なぜ僕の名前や年齢がわかったんですか?まだ名乗ってもいないのに」

「あ〜それかい。ME、No.09497の映像を映してくれ」

「了解シマシタ、マイガバナー(主人)」

ドクターはMEにそう言うと、MEは命令通り何かの映像が、MEに搭載された。ナノエーテル(ナノマシン)モニターが起動し、ニヒツ達の背後に映像が映し出された。そこには…

"「はい、大丈夫です。お嬢さんはいったいここで何を」"

「これは…」

「これは、君とべシルくんが初めて出会ったとき、君がべシルくんの差し出した手を握って立ち上がる場面の映像だよ。」

ドクターがそう語るとニヒツは驚いた表情でドクターに

「いつから、撮ってたんですか。それにこの視点」

「おっと、早速カメラのアングルの不自然さに気づいたかい。流石、騎士団の優等生くんだ。そうだよこれは君の指先から撮ってる。このマイクロゴーレム(小さい機械人形)でね。」

「でも、いつ、どうやって」

「そんなに焦らずとも見せるよ。君の指に張り付いて撮影してたこのゴーレムをね」

すると、ドクターの袖から小さな蜜蜂の様なものが現れドクターの指先に止まった。

「これは〜…」

「ボクの作った、マイクロゴーレム(小さい機械人形)の一体さ」

「情報収集用ハニーハンター型ゴーレム、通称"Bちゃん"」

べシルが横から元気な声言い放つ

「君は名前を付けるのが好きだね。べシルくん」

「それほどでもぉ〜」

ドクターの発言にべシルは照れた

「でぇ〜それがいつどうやって僕に」

「君、べシルくんに起こしてもらう時、べシルくんの手を握ったろ」

「あっはい、そうですが〜…」

「あの時さ」

「え!…」

ドクターの告げた発言にニヒツは驚く

「森の方の異常を検知したと、べシルが言っていたのでね。手のひらに仕込んで置いたものさ。まぁ〜仕込んだと言っても、べシルくんはすでに気づいていた様だがね。」

「えぇ〜なんのことですか〜♡」

べシルはわざとらしく誤魔化した

「べ…べシルさん〜…」

「はぁ〜ま〜それはそれとして、話しを続けよう。べシル君が君の手に触れた際マイクロゴーレムが君の手に移り、君が連絡のためにMEを使用した際に、君のME移った。その時一部のデータをこのマイクロゴーレムにダウンロードさせてる置いたと言うわけさ。」

「そんなに事が、全然気づかなかった。」

「ま、無理も無いさ、このマイクロゴーレムは名前の通りかなり小さいし、気付いても虫か何かだと思われるだけだろうしね。あと君、魔力認証だからって、重要なファイルくらいはロックしておいた方がいいよ。」

「はははぁ、すみません…」

ニヒツの疑問が晴れたところで続く用にドクターが質問した。

「でわ、僕からもいいかな?」

「はい、僕に答えられる事なら」

「でわ、君のその右目どうしたんだい。」

ドクターは、幼い顔に見合わない、ごつい黒いの眼帯の事について、質問した。

「これは…僕は産まれた時から、右目を失明していたそうで。これは、死んだおばあちゃんが物心つく前にくれた物なんです。」

その時ニヒツの脳裏に焼け崩れる村の姿が映し出された。それは役十年前…

「みんな、おばあちゃんどこ…」

幼年のニヒツは瓦礫の中、逃げ遅れてしまった様だ。そのとき、横から大きな瓦礫が

『ギシギシ』

「え…」

幼年期のニヒツは対応出来ずそれどころか足がすくみ動くことすら出来なかった。

「ニヒツちゃん危ない!」

『バシン!』

その時間一髪でニヒツを誰かが押し出しニヒツは助かった…が…

「いったた…おばあちゃん!」

ニヒツの前には悍ましい光景が映っていた。老婆が瓦礫の下敷きとなり、潰され、そして、瓦礫尖った部分が老婆の右胸を貫かれていた。

「うっう嘘だ、嘘だー!」

「ニヒツちゃん、よ〜くお聴き、これからニヒツちゃんには辛い事や悲しいことがたっくさんあるわ。特に騎士になるならなおさら、多くの死を見ることになる。そうして、(ひと)は純粋だった心をどんどん当ざけて、いつしか忘れてしまう。そうして、者は手を差し伸べること、助ける事、そうした他者への思いを向けられなくなってしまう。それでもねニヒツちゃん、最後におばあちゃんのお願いを聞いてくれるなら、どうか…ずっと優いニヒツちゃんでいてね。」

老婆はそれを言い終わったあと、息も引き取った。

「おばあちゃん、嘘だよね。元気なんてしょ!おばあちゃん…おばあちゃんー!」

幼年は、老婆の遺体の前で、一人泣きながら震える声で言った最後の言葉だった。

ふとニヒツは我に帰った。ドクターは続けた

「…少し話し難いことを聞いてすまなかった。僕はこの通り研究者なもんでね。気になるとついね。」

二人が話しを終え、少し気まずい空気になった。それに耐えられなくなったのか、べシルは話し始めた。

「はいはい〜お話終わりぃ〜。疑問も晴れた事だし、そろそろ行きますか」

「だね」

「えっ行くってどこにですか?」

「そりゃ〜…」

どこかに行くと話すべシルに行き先を知らないニヒツはべシルに問いかけた。

「神樹のさらに奥…第四層さ。」

「えっ!なぜ第四層に」

「実はそこにお姉さんの知り合いがいるんだぁ〜。その人に力を貸してもらおうと思ってね。」

「へぇ〜帝都と繋がりの深い人なんですか?」

「まぁ〜…そんなとこかな」

べシルは少し歯切れの悪い言い方で返した。

「え?」

「ま〜そんな事より、早く支度整えて行こっか、ニヒツ様も早く罪を晴らして、帝都に帰るんでしょ。」

「そうですけどぉ〜いや、それもそうですね」

こうして支度を整えたべシル達一行はアンキラの出口の側に立っていた。

(ウウィーン、ガシャン!)

出口のシャターが開く

「行ッテラシャイマセ、マイガバナー、ソシテゲストノ方モ、置キオツケテ」

「おっしゃ〜イックぜー」

「お〜う」

べシルの元気押される形で二人は手発した。

それから数十分後…

『ジャラジャラ』

「ん!あれ気のせいかな?木や茂みから何かの気配を感じたいんだけど〜」

「お〜いニヒツ様どうしたんだ〜先行っちゃうよ〜」

「は〜い、今行きま〜す」

べシルに呼ばれ、走って向かったニヒツ。呼び掛けるさいに、振り向いたべシルを見てニヒツは思った。

(そう言えば初めての時はフードしていたし、あの時は状況が状況だったから、べシルさんのことよく見てなかったけど…)

ニヒツここに来て初めてべシルの姿をしっかりと認識した。ピンク色の髪に水色のメッシュのボサボサの長髪。髪と同じ色のカラコン、鋭く吊り上げた中に煌めく光をやどした目。整った顔立とスタイルを持った女性。だがそんなと取った身体とは対象に、上下ともに服はボロボロだった。上は白ブラド物のシャツが半分まで破られた様にさけ、本来隠れるはずの臍が丸見えで、下は軍用の衣服ににた黒いズボンで見た目通り頑丈な素材なのか損傷がすくなかったが、ボロボロなのに変わりはない。あとべシルさんが着るにはかなり大きく、腰回りの作りが男性物にも見えた。

「ん?(ニヒ)どう〜したの〜ニヒツ様ぁ〜、さっきからお姉さんばかり見つめて」

「すっすみません、あった時はべシルさんのなんとなく姿しか見えなかったので。あと、人を観察してしまうのは僕の悪い癖です。不快な思いをさせてしまったなら謝ります。」

「いいよいいよ。お姉さんが分かりにくい格好してたのが悪いだし、そ・れ・に…ニヒツ様みたいな可愛い子に見てもらえるならむしろ大歓迎だよ」

べシルはニヒツにらそう返した。

ニヒツは少し反省し、べシルの言葉に少しの微笑みを返したあと、ふと思い出したことをべシルに投げかけた。

「べシルさん、騎士団が来る前に森の方に殺気を放ってましたけど。あの時何かあったんですか?」

「あ〜あれ?、騎士団の嬢ちゃんの気配を感じたのと、ニヒツ様がこの森の特性を知らされていなかったことに驚いてただけだよ。」

「森の特性?」

ニヒツはべシルの一部の言葉の意味が、何のことかわからないなかった

「ふふっ、ニヒツくんこの森が何で立ち入り禁止か知ってる?」

「はい!神の眠る神聖な森に聖心なき者が近づけば、森の汚れに気づきし全能の神が、そのものに災いをもたらすだろ〜と言う言い伝えがあるからでは。」

「何が、森が汚れる〜災いが〜だ。森を腐敗させたのはどこのどいつ様ですかね〜」

「え?何か言いました。」

「ううん、気にしないで〜なんの話しだったけな。あっ森の特性だったわね〜」

べシルの言動に疑問は残りつつ、べシルの続く話しを聞くニヒツ

「うっうん!この森は迷いの森といはれているだよ。実際は森自体が入った者に気づかれない様に少しずつ変化してるんだけどね。」

「迷いの森?それは第三層からでわ。」

「う〜ん、分かりにくいだけど。一応変化してんのよ第五も四も、第五層は嘘離の森って言われてるね。」

「嘘離?」

ニヒツは聞きなれない言葉に疑問の表情を浮かべた。

「ニヒツ様が森でスプリガンにあったのはいつ」

「森に入って二、三分でしたけど。」

「じゃぁ〜お姉さんと出会って森を抜けるまでに何分かかった。」

「十分ちょと〜…あっ!」

ニヒツは何かに気づいた。

「そう、この森は嘘離(きょり)、つまり嘘の距離の森。入り口に入った瞬間から森は少しずつ動き出し、気づかぬ内に森の奥え進ませて、そのまま奥の高ランクモンスターに襲われてさようならって、寸法さ。」

べシルはその声と裏腹にかなり恐ろしいことを言っていた。

「へぇ〜じゃあ僕は危うく命を落とすところだったんですね。本当に助けていただきありがとうこまざいました。」

ニヒツは深くべシルに向かって頭を下げた。

「良いんだよぉ〜お礼なんて、いまさら」

「いえいえ…そう言えば結構歩きましたよね。ここが嘘離森なら、なんでさっきみたいに早く奥に行かないんですかね。」

「あぁ〜それねぇ〜、どうやらお姉さんは森に相当嫌われてしまったようだね。」

「えっ…それはどう言う。」

その時だった

「ガル〜」

「えっ!モンスター」

森の奥べと進んでいた一行をとつ前あたりの茂みや木の上から現れた黒の仮面の者達。それが、一行を取り囲んだ。

「いやこれはニヒツくん達と同じ人間だよ。」

「この、黒い仮面"者(人)"達がですか?でも、ガルガル言ってますけど」

「話しは後だ、まずはこの子達の気持ちを落ち着かせないと」

「はぁ〜あらごとは苦手なんだがね。ま〜良いだろ」

三人は背中合わせになり戦闘態勢に入ったと同時た仮面の集団は、一斉に飛びかかってきた。

「ガルー!」

「さ〜レッツ、パーリナイト!」

二つの一団がぶつかり合うまさにその瞬間

「やめない!」

キャラ紹介

アンキラ

誕生日:???

年齢:???

身長:265m

出身地:???

魔力貯蔵量:一国と同等

特徴:核にも耐えうる黒いボディー、メイド

  超高性能AI、基本なんでも出来る

性格:綺麗好き、礼儀正しい、忠実

好き:主人、友人、尽くすこと

嫌い:一人、仲間の死、争い

趣味:友人と話したり、遊んだりすること

目標:友人を助けること

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