プロローグ「夢」
「むかしむかしまだ神が見えぬ存在で無かった時代、人はみな、助け合い協力し合って生きていた。神は天から人に光を
与え、人は神に祈りを捧げた。誰もがそんな平和がずっとつずくと思っていた。ある一体の天使
が、闇に落ちるもでは、優秀だったその天使は、神の禁じた禁断の果実を食べ、自らの闇を増幅させ、最悪となった。
その闇で世界を汚し、植物や動物、人も主や他の天使も全てを殺した。最高神様は、激闘の末その最悪を沈め、地上に封印した。
そして失った力を取り戻すため神樹となり、自分の代わりに世界を納めるものとして、天人様を創りだいした。
そしてまた、平和が訪れた、しかしまた平和を壊すのは、争いだった。それからも、幾度となく、争いが続き、あまたの
戦士たちが、その命をちらした、いつしか、それは、戦争と呼ばれるほど大きくなった、このままでは、全てが終わって
しまう、そんな時一人の大きなな光を持つ英雄が現れ、血塗られた戦いを終わらせたのさ。
王は残った五の種族の国と第五・聖・平和協定を結び、自分の国に、12騎士団を築き、今の世界を作ったのさ。」
と老婆は固く見える表情落とし眼帯をした少年に笑顔を見せる。すると少年は、
「知ってるよ、そのお話いつも読んでくれるご本のお話でしょ。」
と少年は全くと言わんばかり言い放った。すると老婆は思い出すかのように、
「あら、そうだったかしら」
とわざとらしく言い、少年に笑みを向ける。すると少年は、目を輝かせ胸を張って語り出す。
「僕ね、いつか魔法騎士になって、そのご本の英雄よりも強くなって。世界一の大英雄になるんだ」
そう語る少年の頭をなで、少年にあるお願いをする。
「そうだろ~、じゃ一つだけおばあちゃんと約束をしておくれ、いつかニヒツちゃんが英雄と呼ばれるほど
強くなったても、ニヒツちゃんは……ずっと……」
それから10年後……。
王座に座る、黒のスーツの男に膝まずく白髪に黒の眼帯をした少年。
場面は変わりそこは世界の真ん中、神樹の前で、白髪の髪を風になびかせ、肩幅程に股を開き、黒服を着た
後ろ姿の小柄な少年がそこに立つ。
「おばあちゃん、僕魔法騎士になったよ」
少年はそこに宣言した。
王帝から依頼された任務を確かめつつ森の奥へと走り出すニヒツ。
「え~と、神樹で目撃された。帝都の裏切り者の捜索、捜索範囲は第五層までですね。」
(この場所は神樹・守層の森。神が眠りにつくために、大きな木となったとされる。
それが、神樹。この森は、その神を守るために自然が創り出した城壁。一番外側の第五層から、一番内側の第一層まで、存在し、内側に行くほど危険度がます。だからこの場所への侵入は、固く禁止されている。だが今回は、特別な許可書をもらってここの第五層までの侵入を許可されている)
その時、茂みからざわざわと言うもの音が。
「ん?」
ニヒツは、すかざず腰にある剣に腕をかける。
「うきー‼」
すると茂みから人型のモンスターが現れた。
それと同時に、ニヒツは鞘を抜かず剣を鞘ごと振るいモンスターの攻撃を受け流す。
(体の一部だけを大きくする力、スプリガンか。でも、なぜ?)
「うきー‼」
受け流した直後、後ろや横からニヒツを囲むように、スプリガンの仲間が攻撃を仕掛けてきた。
ニヒツは、回転を加えながら、剣で裁きつつ、距離を取った。
直ぐさま襲い掛かってくる、スプリガン達に対して、腰を下げ鞘を付けたままの剣で切りかかる。
「一刀流卯月……餅月」
ニヒツが剣を振るった。そのまま剣が当たり吹き飛ばされるスプリガン達だったが、
その光景は細見の鞘付の剣で殴ったとは思えない吹っ飛び方だった、まるで大きな
ハンマーにでも打たれたような、でもその威力のわりにスプリガンは継承どころか無傷だった。
「ご心配なさらず、僕にあなた方を傷つけるつもりありません。今ならまだ間に合いますどうか穏便に」
「うきー‼」
「やはり、そう簡単にはいきませんか……」
ニヒツはスプリガン達に警告した後、後方へ下がり状況確認をしようとしていた。
(見たところスプリガンの人数は四体程度この人数差だ少し距離を取って状況を‼?)
とそのときであった、ニヒツが後方に下がり状況判断しようとした瞬間、背後から一体の
目に傷のあるスプリガンが現れ拳を巨大化させ、ニヒツの背を思いっきり殴り飛ばす。
吹き飛ばされたニヒツは、先ほどのスプリガン達が吹き飛ばされた木の方に凄まじい速度で吹き飛ばされる。だが運悪く、スプリガン達は、すでに起き上がっており、吹き飛ばされた
ニヒツを正面から先ほどと同様拳を巨大にて攻撃しようとする。その先にいはスプリガン約四体。ニヒツはどうにか方向転換するため足に魔力をためある言葉を口にする
「ブースト」
するとニヒツの魔力を込めた右足から、肉を焼くバーナーのごとく魔力が放出され、そのまま右足の勢いのまま右回りに横回転しスプリガン四体を蹴散らす。
「うきー‼」
地面に足を付ける暇もなくすぐさま傷目のスプリガンが腕を巨大化させ攻撃を仕掛けてくる。
すると次はさっきとは逆の足に魔力をこめそのまま次は縦回転し攻撃をよけ足がスプリガンの後頭部に直撃し、傷目はしたに叩き落される。
(ふ~)
ニヒツが気を抜いたのもつかの間、すぐさまさきの四体がニヒツを取り囲み地面につく前の
ニヒツを巨大化させた手足で攻撃しようとする。
(さすがにまずいな~)
さっきの戦いの後で気が抜けていたニヒツは直ぐには魔力を込められず絶対絶命そのとき。
(シュンー‼ダンッ‼)
「え!?」
ニヒツは森の奥から急に飛んできた大きな石に作りの長剣により目の前のスプリガンが吹き飛ばされそれをみた後ろのスプリガン達はなにが起きたか分からず動揺し。ニヒツへの攻撃が止まりそのままニヒツを押し倒し三人は地面に倒れ先にいた傷目は下敷きになる。
「いてて」
「うき~」
「あ~らら、森の方が騒がしいと思ったら、この森にスプリガンだけでも珍しいのに、まさか、こんなに可愛い騎士様まで。」
ニヒツが倒れているとき上から、聞き覚えのない女性の声が。
ニヒツが顔を上げるとそこには。
「ロッハ~」