二話目
「ねぇ。深埜…?」
「ですね~」
「まだ何もいってないんだけど…」
「ごめんごめん。何かな?」
「自分が自殺するは『生まれかわる』とか『気持ちがかわる』とかよく夢占いで聞くけど…」
「いや。そんなこといわれても、夢なんだし。」
「夢の中でも人を殺すのって良くないと思うよ。」
「待ってよ…俺が殺したわけじゃないんだけど」
「そうなんだけど、深埜の夢じゃない?」
「だからみたくて見たわけじゃないんだよ。」
「それもそうね。それより明日は大丈夫なの?」
「ああぁ…うん。今日担当が取りに来てくれるから。」
「よかった~。」
「でも不思議だよな~。」
「ん?どうしたの?」
「いや~。今日は変な夢を見たけど…。」
「まだ言ってるの?」
<夢2:ジサツ>
「だめって」
僕を後ろから抱きしめてる…おびえてる君の声で僕は意識を取り戻した。
「だめよ…。どんなわけでも…」
「あなた、さっき言ったばっかりじゃない」
「子供が 。逆らえずイレたただけで、頑張らないといけないって。」
「そんなことしちゃだめだよ。なんで死のうとしたの?」
「そんなことしちゃだめだよ。彼女と子供どうするの?」
<時殺する夢>
「ねぇ。本当に『そんなこと』で死のうとしてるの?
それ都合よすぎるよ。
それにね…『逆らえなかった』『子供だったから』でもうまく…ね。
辛いから『シ』にたいなんてツゴウがよすぎだよ。
本当に言葉に重みを感じられないね。
だから私の一番大切なものをあげる。だから早く思い出してね。
あと。
自らの命を他人に奪い取ってもらっていいのは…
『辛いからじゃなくて。もっと生きる事を楽しみたい』ときだけよ。」
「いや…堀地さん…や、やめて」
「痛いよ…いや…いや…。」
『何言ってるんだよ…気持ちイイんだろ』
(待て。俺はこんなこと言わない)
(お前は何をしてるんだよ)
「ああ・・・いや・・いや・・・」
『ほぉお前こっちに来れるのか?でも今は邪魔だ。』
『--オマエハシズメ--』