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雨の一粒

作者: タマネギ

仕事関係で、お葬式に参列した。

読経の中、焼香させてもらい、

故人を偲ばせてもらった。


写真のお顔は、大層、にこやかで、

きている者達を、

向こうから見送ってくれている

ようであった。


どちらの側にいても、

にこやかであることは、

一番の救いにちがいない。


救いのもと、故人はこれから、

時空を超えて、自身の願いに

過ごされるのだろう。


そして、生きる者達は、

明日を迎え、未来を迎え、

これからも、自身の願いを

受け留めていくことになる。


安らかに、眠るというのは、

時に、願いを枕にする。

どうか、安らかにお眠りください。


帰り道、曇り空から一粒、

雨が落ちてきた。

散髪したての頭が、そこだけ

痒くなった。


生きている者は、今を大切に……

そう、言われた気がした。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「願いを枕にする」という表現が、 綺麗だなとおもいました。 いつも思いますが、日常感のある内容の中に、 キラン!と光る言葉が散らばっているところが、 とても好きです。
2020/02/23 13:55 退会済み
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