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悪役令嬢の生産ライフ  作者: 星宮歌
第三章 少女期 女神編
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第四百二話 問題は先送り(鋼視点)

ブックマークや感想をありがとうございます。


あれ?


まだ、コメディさんが滞在してる……?


まぁ、シリアスさんも、たまには休憩が必要ですよねっ。


それでは、どうぞ!

 結局、連れていくしかないという結論になって、ぼく達はロメロとジュリエナを加えて移動を開始する。

 できるだけ安全な場所を見つけて、そこに二人を放置すればいいやと思ってさまようこと数分。その認識が甘かったことを、今、嫌というほどに思い知らされていた。



「ロメローっ!!」


「ジュリエナーっ!!」



 攻撃の気配に、ぼくは側に居たロメロの襟を咥えてその場から跳び、同じく気配を察知したネシスは、ジュリエナの腕を掴んで走る。もちろん、打ち合わせも何もなくとも、同じ方向に逃げるようなことはしない……が、愛の神達の叫びに、少しうんざりしてしまう。



「黙ってないと、噛むよ?」


「うっ……」



 神力による破壊光線。それらを、邪神は一斉にぼく達に向けてきたため、ロメロの襟を咥えたまま、どんどんかわしていく。



(よし、燃やそう)



 こういう時は、焼却処分が一番なのだと、ユミリアに教えてもらった。ぼくは、炎と氷の両方の力が扱えるのだが、何でも、凍らせるのは問題の先送りにしかならないのだそう。ゴミだって、燃やして跡形もなく処分した方が良いのだと教えられて、なるほどとうなずいた記憶がある。



「あづっ! ちょっ、熱いっ!」



 炎は、大量にある方が便利だ。と、いうわけで、ネシスの居る方角を除いて、全てを火の海にしてみた。



「さぁっ、燃やすよ!」


「うぎゃあっ!! 待って! 私、味方ぁっ!!」



 何だかうるさいと思って見れば、ロメロのズボンの裾に炎が燃え移っていた。が、一応、神の端くれなのだから、攻撃目的ですらないそれで死ぬことはないだろうと放置して、上空へ逃げた邪神達へ、炎の触手を伸ばして引きずり落としていく。

 触手は低温で、下に落ちた瞬間、高温で焼き尽くす。



「ぎにゃあぁっ!! お尻ぃっ!!」



 どうにか足の炎を払ったらしいロメロは、火の粉によって、お尻にまで火をつけたらしい。



(水とか、操れないのかな?)



 愛の神がどんな力を持つのか、ぼくも具体的には知らない。しかし、基本的な属性魔法を使える神は多いので、問題ないと放置していたが……どうやら、それはいけないらしい。



「ごめん、対処できると思ってた。今、何とかするね!」



 襟を咥えたまま、器用に話したぼくは、少しだけ考えて……問題を先送りすることにした。



(今は、邪神を倒すのが先だし)



 先程の攻撃で、確かに倒せた邪神は居る。ただ、残念ながら、そんなに簡単な敵ばかりというわけにもいかず、まだこちらに向かってきている邪神が居た。だから……ぼくは、ロメロの下半身を凍らせて、ついでに、ぼくの背中に氷で縛り付けてから、肉弾戦に突入した。

ロメロの下半身は無事なのか、という問いに対しては……ノーコメントを貫きましょう♪


それでは、また!

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― 新着の感想 ―
[一言] 無事であっても無くても大丈夫ヨ、ロメロの下半身なんて!少なくともワタシには無関係だもんネー♪(* ̄∇ ̄*)←きっと皆も同意見だと信じてる 重たい荷物が、騒がしい荷物でもある…取り敢えず分厚…
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