表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢の生産ライフ  作者: 星宮歌
第三章 少女期 女神編
364/412

第三百六十三話 説明と混乱(イルト視点)

ブックマークや感想をありがとうございます。


台風、怖いなぁと思いながら、のんびり執筆(笑)


それでは、どうぞ!

 闇の使者とは、正確にはどんな種族なのか、よく分かっていない。ただ、とても有名なのが、見たら死ぬという都市伝説的な噂だ。それだけ、闇の使者と呼ばれるものは危険な存在として、語り継がれていた。曰く、その姿は影のように暗い。曰く、人の形に似ている。曰く、幼子くらいの身長しかないなど……。


 黒髪で、影に潜むことができて、人の幼子の形……どれもこれも、実は、ネシスに当てはまっていた。



「闇の使者?」


「正確には……闇人(やみびと)


「あぁっ! って、それは、私達の世界の種族だよね?」


「ユミリアお嬢様?」



 ユミリアの発言に混乱するメリーを見て、ひとまずは、説明を優先することにする。

 あの世界が、神であった僕とユミリアが作り上げたものであるという説明はもちろんのこと、そもそも、僕達が神であったことから話さなければならないため、大変ではあったが、今は、必要なことだ。

 許容範囲を超えて、放心するメリー達へ、僕は、ネシスについても説明する。



「ネシスは闇人。僕達が作った世界で、闇に呑まれた存在を糧に生きるものとして生み出した存在だ。その形は自由自在で、時には、堕ちた神をも処理できる存在として作った」



 そう言って、チラリと竜神様を見れば、ブルッと震える。

 今のネシスは、確かに、神を倒すだけの力はないだろう。しかし、本来の力を取り戻せば、闇の者に対しては天敵となり得る存在。神として、そうした存在を前に、恐ろしく思うのは当然のことだった。



「ぼく、アリアナ様から、一番、役立てそうな立場……もらった」


「先輩なら、そうすることも可能、ですね」



 ユミリアの言葉通り、それくらいなら、あの女神にも何とかできただろう。ただ、それなりの無理を通してではありそうだが。

 ユミリアも、それには気づいているようで、厳しい表情を浮かべている。



「……分かりました! とにかく、お嬢様は女神をも超える! ということですね!」


「あんた、思考を放棄したわね?」


「エイリーン、仕方ないと思いますよ? そう言うあなただって、さっきから、ユミリア様方へ視線を向けていないではないですか?」


「仕方ないでしょうっ! 無理なもんは無理よっ!」


「ユミリア様もイルト殿下も神……俺は、ユミリア様を主としてるから……天使、になった覚えはねぇぞ??」



 色々と平静を失った面々が、表面上だけでも元通りになったのは、それから、一時間以上後のことだった。

うーむ、やっぱり、色々混乱しますよねぇ?


シリアスさん?


今、とっても神々しい後光を放ってますよ?


それでは、また!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] うおぁっ!ま、眩しいぃい?!ナニがピカピカ光ってるのかと思いきや、シリアス先輩が電飾背負って踊ってんのかい!角度によっては超がつく目潰し……っ!あ、目が……っ!( >Д<;) エイ……ユミ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ