表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢の生産ライフ  作者: 星宮歌
第三章 少女期 女神編
361/412

第三百六十話 ネシスとの対話1(イルト視点)

ブックマークや感想をありがとうございます。


さて、アマアマモードを維持しながら、シリアスさんを召喚しなければっ!


それでは、どうぞ!

 どうにも余計なことを考えそうなユミリアへ口づけを落とせば、案の定、完全に考える余裕をなくしてくれてホッとする。もちろん、ユミリアに触ってはいたいため、このまま翻弄するつもりではあるが、そのくらいは許してもらおう。



「ネシス。邪神が勢力を増した原因は分かっているのか?」


「……そこは、何とも……ぼく、アリアナ様に、教えてもらった、だけ……」



 アリアナというのは、この世界の神であり、ユミリアが先輩だと言った女神だ。



「み……みゅっ!?」



 意識をこちらへ戻しかけたユミリアに、再度口づけを落として、片手でユミリアの両目を覆ってしまう。



「大丈夫だよ。ユミリア。今はまだ(・・)、口づけだけに留めておくから」



 そう言えば、ユミリアは声にならない悲鳴をあげて、耳まで真っ赤にする。



「可愛い……耳まで真っ赤だよ? 食べても、良い?」


「みゅーっ!!? だ、めぇっ」



 そう言って、耳に息をそっと吹きかけるついでに、僕がユミリアに対して囁く言葉しか聞こえないように魔法をかければ、可愛い可愛い婚約者は、身を捩ってビクビクと反応する。これで、僕とネシスの会話はユミリアには聞かれない。本当は、気絶するまで攻めてあげたいところではあるが、それをしたら、きっと後が大変だということで、どうにか、その欲求を抑える。



「……イリア、いや、イルト、様? ……目に、毒」


「……そうだね。ユミリアの可愛い姿は、僕だけが見るものだよね」



 ネシスの前でイチャついたことに後悔はないが、好き好んで見せるものではない。と、いうわけで、僕は、ユミリアが僕以外から見えないように、透明化する魔法を発動させて、姿を隠す。もちろん、ユミリアの声も、今は、僕にしか聞こえないようにするのも忘れない。



「愛してるよ、ユミリア」



 愛を囁いて、ビクッと跳ねるユミリアを優しく撫でながら、僕は、引き続きネシスから情報を引き出す。

 今のアリアナが敵か、味方か。それはきっと、ネシスでも分からないだろう。少なくとも、この世界にユミリアの、田中雪の魂を呼び寄せた段階では、僕達の味方だ。そして、竜神様について教えてくれた時も、おそらくは。ただ、それ以降が判別がつかない。その辺りは、情報もないので置いておくとして……。



「ネシス。僕の呪いを解くことはできる?」



 ネシスは、闇の神の一族。当然のことながら、呪いにも精通していた。そして、その問いかけて対して、ネシスはうなずきかけて、首をかしげ、ふるふると横に首を振った。

……召喚したシリアスさん、なんか、お目々パッチリでドレスアップしてる……?


アマアマモードに影響されたか。


それでは、また!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] し、シリアス先輩…??あの後ろでコメディ君がなんともいえないお顔に…( ̄▽ ̄;) アレだねきっと!「ラブコメは僕の担当なんだから!」とか言おうとしたら、なんだかヅカテイストなシリアス先輩が居…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ