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悪役令嬢の生産ライフ  作者: 星宮歌
第三章 少女期 女神編
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第三百二十九話 残酷な真実

ブックマークや感想をありがとうございます。


あぁ、シリアスさんが、バカンスを始めてる……。


いや、もう、ね?


今回もシリアスモードですわ(笑)


それでは、どうぞ!

(……不味い。これ、抜け出せない!?)



 漆黒シリーズの装備であれば、この程度の拘束、楽に抜け出せると思っていたのだが、どうやらそうはいかないらしく、どんなに力を込めても抜け出せそうにない。



「くそっ、何だよこれっ!」


「お嬢様! くっ、離れないっ」


「っ……」


「きゅうんっ」


「我を捕らえるなど、不敬なっ!」


「うぐぐっ、あぁ、また、私は死ぬ? あはっ、あははははっ」



 しかも、単純な力では私より強いはずのローランでも、この拘束は解けないらしい。



「無駄なあがきですよ。あぁ、そうそう、質問の答えをせねばなりませんでしたねっ」



 必死に拘束から抜け出そうとしている間にも、目の前の影は楽しそうに話す。



「まず、ここに封印されていたモノ。それは、端的に言えば、神々へ逆らった者共ですねっ」


「神に逆らった……?」



 現在の私達は、ミーシャを助けるために、神界へ乗り込もうとしている。それは、もしかしたら、神への反逆とも言える事態かもしれず、どうにも、簡単には流せなかった。ただし、この拘束から抜け出す手も同時に考えてはいるが。



「その通り! あぁ、あなた方の方にもおられますねっ。反逆者の因子を持つ者がっ」



 目の前の影に目はない。しかし、ないはずの視線が、私の背後に向けられたように感じられる。



「そこの妖精と、そこの獣……ふふっ、良い具合に、#混ざって__・・・・__#ますねぇ?」


「なっ」


「えっ?」


「っ、どういう、意味?」



 十中八九、この影が指し示すのは、セイと鋼のことだ。しかし、混ざるという言葉が、今は、ただ別の属性を持つという意味以外に聞こえてしまう。



「おや? ご存知ない? 彼らは、迫害されてきたのではありませんか? #混ざりもの__・・・・・__#、と。反逆者どもの魂を持つがために、監視され、ギリギリのラインで生かし続け、その魂を摩耗させ、消滅させるために、さんざん、迫害されてきたのでしょう?」


「「「「「「「!!?」」」」」」」



 妖精王達が隠した、混ざりものを迫害する理由。そして、迫害されながら、生き続けられた理由。それを目の当たりにして、私達は、今の自分の状況も忘れて、絶句する。



「むろん、全ての混ざりものが、本物というわけではありませんが……どうやら、お二人は本物のようですね?」


「本、物……?」



 かろうじて問いかけたセイの言葉に、また、影はニタリと嗤う。咄嗟に、これ以上をセイと鋼に聞かせてはいけないと思うものの、拘束は頑丈で、やはり解けない。



「聞いちゃダメっ!」

「えぇっ、その通り! 本物の反逆者の魂を持ち、いずれ、反逆者そのものになり替わる存在! あぁっ、なんと素晴らしいっ!」



 振り向いて必死に叫ぶ私の言葉に被せるように、影は宣言する。私は、青ざめるセイと鋼を、ただ見ることしかできなかった。

いやぁ、セイと鋼は、どうなっちゃうんでしょうかねっ♪


それでは、また!

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― 新着の感想 ―
[一言] にゃ…にゃんと……((゜□゜;)) セイ君と鋼がヤバし!反逆者がどうした!神々にとっちゃそんなもんは反抗期レベルだろう!ユミちゃんファミリーの拘束を速やかに解きたまいー!( `Д´)/ っ…
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