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悪役令嬢の生産ライフ  作者: 星宮歌
第三章 少女期 女神編
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第三百二十八話 影

ブックマークや感想をありがとうございます。


シリアスさーん、出番ですよ〜♪


と、いうわけで、どうぞ!

 扉を押し開けたその先は、だだっ広い空間だった。綺麗に同じサイズの石が埋め込まれた石畳、何本もの太い柱が等間隔で並び、その奥には、大きな祭壇がある。



「やっぱり、思い出せない」



 その状態を見てもなお、セイ達の記憶は戻らないようだった。


 祭壇は金と黒を基調としたもので、遠目から見ても、それが美しいものなのだと理解できる。ただし……その上に載った棺らしき黒い箱から、肉片らしきものが溢れていなければ、だが。



「何で、あんなもんが……?」



 眉間にシワを寄せて呟くローランに、私は自分の予想を話す。



「多分、あれは生贄」


「生贄?」


「うん、恐らくは……」



 『ここに封印されていたほとんどを喰らい尽くして召喚するために』

 そう、告げた瞬間だった。パチパチと、手を叩く音がしたのは。



「素晴らしい! これを理解してくださるなんてっ」



 どこから現れたのかは不明だが、突如として祭壇の前に現れた人型の黒い影。そいつは、ひとしきり男か女か分からない声で私の予想を褒め称えた後、ニィッと口角を引き上げ、黄ばんだ歯を見せる。



「……あの階段は、生贄集めのため?」


「その通り! そして、お気づきでしょうが、あの扉だって、大切な生贄を確保するためのものだったのですよ?」



 すぐに戦いを挑んでくる様子はないため、私も含め、全員が、周囲を警戒しながらそいつの話を聞く。



「多分、あれは、私以外が開けたら罠が発動していた、だよね?」



 ドクロだらけの扉。しかし、一箇所だけ、ドクロが埋め込まれていない場所があり、私は、その場所を押して扉を開けていた。でなければきっと……。



「えぇ、ドクロを押せば、押した場所によって、様々な罠を取り揃えておりましたが……いやはや、ここに侵入されるとは思いもしませんでしたなぁ」


「そう。なら、侵入できた私達に教えて? ここに封印されていたのは何だったのか、そして、あなたが、何を召喚しようとしているのか」


「もちろんですとも! やはり、努力した者には褒美を与えなければなりませんしねっ」



 とりあえずは、情報が得られるらしい。そのことに一瞬だけ安堵した私は……すぐに、それを後悔することとなる。



「なっ」



 装備は、そこそこ良いものを揃えていた。かつて、サバイバルを行った時に身に着けていた、漆黒シリーズだ。それなのに、私は、それに反応できなかった。私の影(・・・)から伸びた黒い触手……いや、もしかしたら、影そのものに捕らえられ、完全に、身動きを封じられる。



「「「「ユミリア(様)っ」」」」



 そして、すぐに助けようとしてくれたセイ達もまた、同じように捕らわれてしまうのだった。

ユミリアちゃん達、捕まっちゃった♪


さてさて、どうなっちゃうんでしょうかねぇ?


それでは、また!

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― 新着の感想 ―
[一言] にゃあああぁあーーー!!Σ(ФωФ;) ダーーーリーーーン!!!!←他は?(笑) (じたばた) ユミちゃん謹製トラップローラン人形に拘束されているため叫ぶしか出来ないワタシでございました…
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