第三百十六話 絶たれる望み
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うーむ?
エイリーンが突っ込み気質なせいか、コメディさんがわりと、べったりへばりついてるような……?
それでは、どうぞ!
早々に、どうやら謎が深まっただけ、という結論に至った私達は、次に、女神の元へ乗り込むための情報を求める。
「それが、私の場合、一度堕ちてしまったので、女神が居る神界へ行くには、数百年待たなければならないんです」
「ワタシ? 無理よ。ワタシは、こいつと違って、この地で生まれた神なんですもの」
どうやら、神には二種類あって、神界で生まれた神と、この地上で生まれた神が居るらしい。そして、神界で生まれた神には、多くの制約が発生するため、時には神界へ戻れなくなることもあるという。そして、この地上で生まれた神は、制約はほとんどない代わりに、神界へ行けるのは神となった時のみらしい。
「使えない」
「す、すみません」
「あら、失礼ねっ。ワタシ、一応神……ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、もう言いませんっ、許してくださいぃぃいっ!!」
素直に謝る竜神様はともかく、山の神は懲りていないようなので、もう一度、徐にあの箱を取り出せば、ガタガタと震えて謝罪してくれる。
「ってことは、片っ端から、地上に居る神を捕まえて脅すしかないってこと?」
「怖っ! 主人が怖ければ、従属してるのもそうなるの!?」
「みゅう、さすがに、時間がかかりそうだね……」
「ちょっと!? 実現させる方向で話を進めるんじゃないわよっ」
わりとすぐに復活した山の神がうるさいものの、それしか手段が残されていないなら、そうするしかない。
「いや、それは無理だろう」
しかし、その手段は、一応、多分、山の神よりは常識的な竜神様によって否定される。
「なんで? 戦力が足りない? ユミリアはもちろん、僕も、ローランも、コウも居るんだよ?」
下手な発言は許さないとばかりに睨むセイに、竜神様は、少したじろぎながらも口を開く。
「違います。そもそも、神界の神が地上に降りること自体、稀なことです。そして、今、地上に私と同じ神界出身の神は存在しません」
「っ……そんなのっ、どうしてそうだと言い切れるっ」
「我々神には、制約があります。神が一人降臨している間、他の神は降臨することができません。そうなれば、この世界が滅びてしまうので、できない仕組みになっているのです」
「実際、このバカ竜神以外に、神界から来た神の存在を、ワタシは感知してないわ。つまりは、神界からの神を捕まえて乗り込むってのは不可能ね」
「なっ」
今にも、魔力を暴走させそうなセイ。ただ、私は、一つだけ、気になることがあった。
「……ねぇ、地上の神って、どうしたら生まれるの?」
それが分かっても、どうしようもないかもしれない。それでも、私は、一縷の望みをかけて、問いかけた。
じょっきじょっきと楽しく望みを絶っておりましたが、やっぱり、ちまっとでも残さなきゃですよね♪
それで、あがいて、もがいて、苦しんで、そうして手に入れるものがある方が、こっちは楽しいですしっ(←ドS気質は治らない)
それでは、また!