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悪役令嬢の生産ライフ  作者: 星宮歌
第二章 少女期 瘴気編
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第二百九十三話 悲劇のド変態

ブックマークや感想をありがとうございます。


えー、今回はー……コメディさん、やらかしております。


それでは、どうぞ!

(イルト様っ、イルト様っ)



 ロード様の元から飛び出した私は、とにかく、イルト様の元へ向かうべく、疾走する。なぜ、イルト様の居場所が分かるかといえば、もちろん、GPS的なものをイルト様に持たせているからだ。大切な婚約者なのだから、このくらいは当然だろう。しかし、何かの力に阻まれているらしく、その機能はぼんやりとしか居場所が分からない程度になっていた。だから、私は、とにかく疾走して捜す。



「イルト様ぁぁあっ、どこですかぁぁぁあっ!!」



 ここは、人の立ち入らない森のようで、私は、イルト様が居そうな場所は、例え、小さな洞穴だろうと声をかけていた。ついでに、その声に驚いて攻撃してきた魔物は、瞬殺している。



「イルト様ぁぁあっ!!」



 イルト様が魔王になるなんて、冗談ではない。イルト様は、私の大切な王子様でいてくれなければ。



「どぉこですかぁぁぁあっ!!」



 大好きな大好きなイルト様。イルト様が居ない世界なんて、考えられない。イルト様のためならば、私は、自分の命さえ惜しくはない。


 しばらく疾走を続け、魔物達が近寄らなくなってきた頃、私は、ようやくその場所を見つける。



「っ、怪しい建物発見っ! イルト様ぁぁあっ!!」



 人が居ないはずの森で、やたらと綺麗な黒い屋根の建物を発見した私は、とりあえず扉を蹴破って突入する。



「イルト様ぁぁあっ!!」


「うわぁっ、な、何よっ、あんたっ!」



 しかし、そこに居たのは、何やら紫のドレスを纏って、胸をやたらと盛った、筋骨隆々な変・態!



「イルト様はどこですかぁっ!!」


(こいつがっ、イルト様を連れて行ったのっ!?)



 変態ならば何の問題もないとばかりに、私はまず、脅迫することから始める。



「さぁっ、あなたの体が見るも無惨な姿になる前に、全部吐いてくださいっ!」


「ひぃいっ! な、何よっ、この小娘っ! こんなの聞いてな「ちなみに、制限時間は五秒です」短っ!?」



 何やら反論する変態に、私は容赦なく、磔の十字架と名付けた、ペンダントサイズの十字架をかざして、発動させる。



「きゃあっ! な、何!? 何でっ、ワタシ、磔にされて「さぁっ、吐いてっ!!」いやぁぁあっ!! 何でも話すから、許してぇぇえっ!!」



 恐怖に顔を引きつらせて、化粧が崩れるのも構わず泣き叫んだ変態。それを見て、私は……とある道具を取り出す。



「これはね? かけるとたちまち、醜男になる薬品なの? ねぇ、イルト様ハ、ドコ?」


「地下よぉおっ!! でもっ、ちゃんと止めてるんだから、許してぇぇえっ!!」



 その変態の言葉を確認した直後、私は、地面をぶち抜いた。

ド変態も、ヤンデレは怖かった模様。


いや、今回、ユミリアちゃん視点ですけど、ド変態視点だったら、その恐怖が良く分かったのかなぁと思ったり?


それでは、また!

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― 新着の感想 ―
[良い点] へっ?セイもローランも敵わなかった変態さんが一瞬で拷問にかけられてる(笑)乙女の一途恐るべし………でもユミリアが強すぎるだけ?(笑) [一言] 面白おかしくて感想よりもっと読みたいが先行し…
[一言] …見苦しいナニかが磔られておる…(´-ω-`) イルト君が絡むとユミちゃんもなぁ……や、逆パターンも有るんだけどさぁ…ヤンデレカッポーだもん、この2人…くわばらくわばら…(‐人‐) 魔王…
[一言] ド変態視点面白そうですね。ユミリアはイルト救えるかな。龍神もヤンデレにやられるかな。
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