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悪役令嬢の生産ライフ  作者: 星宮歌
第二章 少女期 瘴気編
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第二百六十一話 モフ恋とこの世界2

ブックマークや感想をありがとうございます。


色々な新事実が判明していく中、ユミリアちゃん達は何を思い、行動していくのか……。


それでは、どうぞ!

 ムムと女神の二人から語られるのは、あまりにも途方もない話。



「ユミリアを狙っているのは、誰?」



 ただでさえ、色々と処理が追いつかないというのに、イルト様の核心を突く質問で、私は息を呑む。



「そう、ですね……かの者は、邪神とも、悪神とも呼ばれておりますが、とにかく、強力な神であることに間違いはありません」


「邪神……」


「悪神……」


「強力な、神……」



 イルト様、ミーシャ、メリーが、それぞれ女神の言葉に青ざめる。黙って聞いている私自身も、何てモノが敵に回っているんだと、叫び出したい気持ちだ。



「愛し子ちゃんがー、記憶をなくしちゃったのもー、その邪神の仕業なんですよねー。それでー、さすがに私達が介入しないとー、愛し子ちゃんが壊れちゃうってことでー、今回、愛し子ちゃんの治療に携わることになったんですー」


「っ、ユミリアの記憶が戻るのか!?」



 ムムの言葉には、不穏なものもあれど、私の記憶を戻してくれるかもしれないと、イルト様が勢い良く尋ねる。



「んー、どうなんですかねぇ? 女神様、そこのところはー?」


「……恐らくは、完璧にはならないでしょうね。すでに、いくつかは歪められてしまっているようですので。ですが、それでもほとんどの記憶が正しく戻りますよ」


「歪められた……? それって、間違った記憶が存在するってことですか?」


「んー、そうですねー。邪神からしたら、愛し子ちゃんは邪魔な存在なわけですからー、愛し子ちゃんを追い詰める記憶を植え付けてるとかー、もしくは、記憶が改竄されてるとかはあるかもですねー。ただ、その内容を調べることまでは、さすがにできないんですー」



 今の私を形作る記憶が、どこか間違っているかもしれない。そんな話に、ゾクリとしたものを感じる。



「……とりあえず、その話は後にしましょう。まだ、治療の準備が整うまで時間がかかりますので」


「ん? んー、確かに、そうですねー。それより、あのゲームのことを知っている者が二人も居るっていうのが、問題ですよねー?」



 チラリと私を見てから話題を変えた女神とムム。ただし、今度はどういう意味なのか分からない。



(あのゲームは、かなり有名だったし、転生者なら、知っててもおかしくないんじゃあ……)


「うーん、やっぱり、疑問には思えないですよねー? たとえ、あのゲームが、『発売の一年前から攻略本が出ていて』、ほとんどの人が知らないのに、『有名なゲームだと思っている』としても、そこに行き当たることはないですよねー?」


「「えっ?」」



 言葉にされて初めて感じる、その違和感。確かに、私は妹からその日に発売されたゲームの購入を頼まれる前に、攻略本をある程度読んで買ったわけだし、ゲーム自体、その日に発売されたばかりのものだというのに、随分と奥まった場所に置いて売られていた。



「あのゲームはー、この世界に来る適正のある人しか知ることのできない存在でー、あの世界には一つしか存在しなかったはずなんですよー」



 そんな、ムムの発言に、私とミーシャは、思わず絶句した。

いやぁ……モフ恋そのものが、謎な存在だった模様(笑)


こういう大がかりな設定って、(反応が)楽しいから好きなんですよ~。


それでは、また!

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― 新着の感想 ―
[一言] みゅ??←移った(笑) 邪神で悪神で歪みで穢れな存在がユミちゃんにナニかをしやがった結果、ユミちゃんの記憶が穴空きチーズみたくなってるとか…!駄女神はその邪神某を止めたりとか滅したりとか諸々…
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