表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢の生産ライフ  作者: 星宮歌
第二章 少女期 瘴気編
240/412

第二百三十九話 ゲームの夢?

ブックマークや感想をありがとうございます。


今回は、ちょこっと進展?


それでは、どうぞ!

「ふわぁ、やっぱり格好いい……」


「……お姉様は、やっぱりお姉様なのだと、今、確信しました」



 夢の中だからと、とにかく可愛くて格好よくて、美しい少年の顔を堪能していると、ふいに、私の知る日本語が聞こえてきた。



「? 誰?」



 せっかくなら、この美少年と話したいのにと思いながら目を向けると、そこには、眠る前に、華から頼まれて買ったゲームのヒロインが居た。



「やはり、覚えて居ないんですね。では、改めまして、私は、ミーシャ・リグナーと申します。とりあえずは、お姉様の通訳を努めさせていただきますねっ」



 なぜ、ゲームのヒロインがここに居るのかというのは、恐らく、『私の夢だから』で解決する。少なくとも、眠る前に見ていたものが夢に出てくるのは珍しいことでもないだろう。まぁ、しかし……。



(私は、お姉様と呼ばれたい願望なんてなかったはずなんだけどなぁ)



 明らかに、ミーシャは私のことを『お姉様』と呼んでいる。妹の華に同じことを言われたら鳥肌ものなのだが、こんなに可愛い美少女に『お姉様』と呼ばれたら、許してしまいたくなる。



(まぁ、現実だったら何がなんでも訂正してもらうけど、夢なら、良いか)


「あぁ、そうそう。お姉様は、もしかしたら今のこの状態を夢だと思っているかもしれませんが、違いますからね? お姉様は、ユミリア・リ・アルテナとして転生してから、今の十二歳まで生きてきたんですから」


「ユミリアって、悪役令嬢の名前じゃない。我が夢ながら、何でそんな役回りに……」



 どうせならば、目の前のミーシャに転生する夢の方が良かったかなと少しだけ思いはしたものの……。



「あ、いや、やっぱり、ヒロインはダメだ。攻略対象者はどうでも良かったし」


「……お姉様らしくて何よりです。ちなみに、そこにおられる方は、この国の第二王子、イルト・ラ・リーリス様ですよ。現在、お姉様の婚約者です」


「ふぇ?」



 婚約者? この、可愛くて格好よくて、美しい少年が?



 ミーシャの言葉をすぐに飲み込むのは難しかったものの、どうやら、私の願望は、悪役令嬢に転生して、この少年との愛を築きあげることなのだと知る。ただし……。



「イルト・ラ・リーリス……? それって、あの悪役王子!?」



 出てきた名前は、『モフ恋』でユミリアとともに悪事を働く素顔が不明の王子だった。



『イルト殿下、どうやら、お姉様は前世の記憶のみの状態らしいので、状況を説明していきます』


『頼む』



 我が夢ながら、随分と飛躍しているなと考えていれば、目の前のミーシャがニコッと笑いかける。



「とりあえず、話を聞いていただけますよね」



 疑問系の文章であるはずなのに、問いかけている雰囲気のないミーシャの言葉に、私はうなずいたのだった。

ユミリアちゃんは、通訳をゲットした(笑)


それでは、また!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ミーシャちゃんは有能通訳の称号を手に入れた! ミーシャちゃんは雪ちゃんの妹の称号を手に入れた! 次の称号は秘書かなー…(笑) 居てくれてありがとうミーシャちゃん!ミーシャちゃんありがとう!…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ