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悪役令嬢の生産ライフ  作者: 星宮歌
第二章 少女期 瘴気編
201/412

第二百話 クリスタルロード攻略11(メリー視点)

ブックマークや感想をありがとうございます。


えっ?


ミーシャちゃん?


はて、何のことやら?(笑)


と、いうわけで、メリー視点、どうぞ!

「どうやら、完全にはぐれましたね」



 私、ことメリーは、ピシャンっと特殊な鞭で巨大蛙の魔物を切り裂くと、辺りを見渡す。

 そこは、クリスタルロードのダンジョン内部。全てがクリスタルで覆われていた空間とは一変して、今居る場所は、恐ろしくジメジメとした灰色の石が敷き詰められた空間であり、蛙やらナメクジやら蛭やらといったものの巨大バージョンが魔物として良く出てきていた。そういうものが苦手な人にとっては、鳥肌ものの現場だ。



「問題は、下りと上り、どちらが進む方角なのか、ということですね」



 ランダムに転移されたらしいこの状態で、どちらが進むべき方角なのかが分からないというのは、ごくごく当たり前のこと。しかし、ここにミーシャ嬢さえ居れば、どちらが正しいのか分かったのではないかとも思えてしまう。



「悩んでも意味がありませんね。とりあえずは、下に向かうとしましょうか」



 ビシバシと襲い来る魔物達を撃退しながら、私は進む。全ては、ユミリアお嬢様に無事、帰ってきてもらうため。ユミリアお嬢様のためならば、どんなことだってしてみせるのが、私の使命なのだ。



「……これは……」



 探索を進めていると、私はふいに、とある壁へとぶつかる。



「迷いました、ね……」



 S級冒険者として名を馳せた『狂乱のメリー』。その強さは、確かにS級として申し分ないものであり、現在も衰えなど欠片も見当たらない。しかし、欠点が全くないわけでもなかった。



「……ダンジョンなんて、嫌いです」



 極度の方向音痴。それを遺憾なく発揮した私は、何となく見覚えがある気のする景色を前にしながら、鞭を振るい続ける。



「そもそも、壁を破壊してもすぐに元通り。魔物だって、時間が立てば同じものが発生するなんていう不可思議な空間で、迷うなという方が無理難題なのです」



 かれこれ二時間近くさ迷っていた私は、そんな結論を出して、蛭の魔物に、強烈な電気ショックを流してみる。ビクビクッと激しく痙攣をした後、動かなくなった蛭。しかし、そんな蛭も、ドロップアイテムのみを残して、消えてしまう運命。



「くっ、待ってください。ユミリアお嬢様っ。メリーは必ず、ユミリアお嬢様の元へと参りますからっ!!」



 そうして、戦い続けた結果……後からやってきたコウ様とローランと合流することで、私は、迷子を脱することに成功したのだった。

意外な弱点が判明たメリーさん。


でも、その分魔物達にメリーさんの恐怖は浸透したはずっ(笑)


それでは、また!

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― 新着の感想 ―
[一言] 200話おめでとうございます! 唯一の一般人ミーシャちゃん頑張れ! あれ?おじいちゃんの加護のせいで一般人じゃなくなった??? これからも更新楽しみにしています(*^^*)
[一言] 「え"っ?!アノヒトまだココに居たの?!」 「もうとっくに居なくなってると思ったのに~」 ピシーーー!! ぎぃやあぁぁぁーー! ↑こうかな?魔物、哀れ……( ̄▽ ̄;) やぁやぁメリーの姐…
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