表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢の生産ライフ  作者: 星宮歌
第一章 幼少期編
11/412

第十話 転移

ブックマークや感想をありがとうございます。


今回は、魔石をいよいよ使うときがきました!


それでは、どうぞ!

 転移の魔石を手に入れた私は、早速、翌日から行動を開始した。



(何がなんでも、素材をゲットしなきゃっ)



 ベッドの上に腰かけて、耳と尻尾をピンっと立てて誓う私は、まずは動作確認ということで、この前探索した庭へと転移してみることにする。



「おにわ、ちぇんいっ(お庭、転移っ)」



 青い魔石が淡く輝いたと思った瞬間、私の視界は切り替わり、庭の前へと出る。

 体勢が悪かったせいで、尻餅をついてしまったものの、そこに人の気配はなく、ホッとする。



「ちぇーこーなにょっ(成功なのっ)」



 行ったことのある場所への転移は、どうやら問題ないらしい。しかし、問題はここからだ。

 この体で行ったことがない場所で、知識としてその光景を知っている場所に、果たして転移できるのか。



(本来は、行ったことのある場所にしか転移できないんだけど……『コツ生』と『モフ恋』はほぼ同じ舞台だから、行けない、かなぁ?)



 違うゲームということで、一応違う舞台も用意されているが、それでも被る部分は多い。それならば、ゲームの力を部分的に引き継いでいる私なら、行けるのではないかと考えていた。



(もし無理だったら……この半年で、何とか素材調達しなきゃ)



 その場合、活動範囲の関係から、錬金術による万能薬作成は不可能だろう。調薬の方ならば、素材の種類は豊富になっても、多分、きっと、集められる範囲内だ。



(本当は、病名とかが分かればピンポイントの薬を作れるんだけどなぁ……)



 しかし、残念ながら、私は医者ではない。そして、それとなくメリーに聞いてみたことはあるものの、誤魔化されてしまって、分からなかった。



(医学書とか、ここにはないし、病名なんて、調べられないよなぁ……)



 薬には、その病気に対応した名前がついており、私はその全てを記憶できている自信があった。しかし、所詮はゲーム。その病気の症状までは描かれない。



(とりあえず、今は実験! 危険が少なくて、人が来ない場所で、素材の種類が豊富な場所とくれば、一つしかないっ)



 そこは、高レベルの錬金術師か調薬師、鍛冶師のみが行けるボーナスステージ。そこで手に入れた素材はとても良質で、わりと色々な種類のものが作れるはずだ。



「ようちぇいにょもりに、ちぇんいっ(妖精の森に、転移っ)」



 手にした魔石に魔力を込めれば、それはやはり青く、淡く光……また、視界が切り替わった。


 とても、とても、静かな森。木々は鬱蒼としているのに、暗いとは感じられない、どこか華やかな森。その森を目の前にした私は、小さくガッツポーズを作って、歩き出すのだった。

猫耳幼女と妖精の森……もう、可愛い予感しかしない(笑)


それでは、また!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ