表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢の生産ライフ  作者: 星宮歌
第一章 幼少期編
109/412

第百八話 後片付け1

ブックマークや感想をありがとうございます。


完全に、寝落ちしてました。


すみません。


それでは、どうぞ!

 私が襲われる瞬間を見た貴族は、それなりに多く居た。つまりは、不審者を転移させた後はパニックだ。何せ、あの不審者がいきなりどこかへ消えてしまったのだ。次は、自分の番かもしれない。そう思うのも、不思議ではなかった。


 魔法灯は、そんなパニックが起こっている中で復旧し、より、その動揺を顕著に伝えてくることとなる。



「おいっ、君! 警備はどうなっている!?」


「申し訳ございません。現在、確認中です」


「お母様っ、私、怖いですわっ」


「えぇ、本当にっ」



 ……少し、訂正が必要だ。どうやら、パニックに陥っているのは、ごく一部の貴族だけらしい。むしろ、そんな風に騒いでいる連中は、他の貴族達から白い目で見られていた。



「しゅうあく……」


「イルト様、思ってても言っちゃダメです」



 騎士を困らせるような貴族の姿に、イルト王子は辛辣な一言を投げかけるが、さすがにそれを本人に聞かれるわけにはいかない。そんなことをすれば、ただでさえドスドスと動き回って赤くなった顔が、怒りでさらに赤くなって、下手をしたら血管が切れるかも……。



(あっ、でも、それはそれでラッキーかな?)



 興奮だけで、邪魔者が消えてくれるのはとても良いことのように思えて、一瞬悩みはしたものの、やはり、イルト王子を諌める側に回る。まだ、イルト王子に人の生き死にに関わるのは早いと思えた。

 ただし、その代わりの手を打つことは忘れない。



「ユミリア!」


「ユミリアちゃんっ!」



 保護者登場。私のお父様とお継母様は、やはり、騒ぎに気づいていたらしく、顔を真っ青にして、私の方へと駆けてきていた。



「大丈夫です。お父様、お継母様。不審者はしっかりと捕らえていますので」



 そう返せば、二人とも『そういう問題じゃない』と言いたげな表情になったものの、周囲の貴族の反応を察知して、その言葉を呑み込んでくれる。



「そう、か。よくぞ、イルト王子をお守りした。王家の守り人として、相応しい姿を見せつけたことになるな」


「えぇ、そうですね。これで、ユミリアちゃんの実力を疑う者も居なくなるでしょう」



 二人は、揃って私の望む言葉をくれる。この言葉での貴族の反応は、大きく分けて、二種類。私の活躍を疑うか、信じるかだ。



「ゆみりあじょう。たすけてくれて、ありがとう」



 しかし、そんな何気ないイルト王子の言葉で、貴族達は、一気に私の実力を信じなければならなくなった。王族の言葉とは、それだけに重い。

 これらのやり取りによって、パニックを起こしていた貴族達は、ようやく自分達がどんな目で見られていたのかを自覚したらしく、その場で小さくなる者が大半だった。しかし、中には空気を読めないお子様(頭の中が)も存在するわけで……。



「あのような子供が、刺客を捕らえられるわけがないでしょうっ?」



 そんな言葉に私は内心、ニヤリと笑うのだった。

……もうちょっとしっかり寝ます。


それでは、また!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 頭の中身は三歳児~♪……外見は?ビヤ樽?足引っ掛けたら転がるカシラっ!←ワクテカ(笑) ユミちゃん、ニヤリがお顔に出てますよっ!誰も見てないわよね…(・д・ = ・д・)さっ!キリリとした…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ