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猫と白い雪

作者: 音里絵心

  「 猫と白い雪」


この子は寒い白い世界からやってきた猫 周りからは白い花のような色なので「はな」と呼ばれていました


             いつもお腹を空かせていたので決まった家にご飯をもらいに来ます


                     


                  寒い日でもジーっと家の窓の外で待っていました


           



         すると家の飼い猫が気づいて飼い主に「ご飯をあげてくれ」とばかりに鳴きます


    ご飯をあげるとまたジーっとまっている まるで家の飼い猫に「遊ぼうよ!」と言わんばかりに


         飼い猫は鍵のかかっていなかった窓を一生懸命に手でこじ開け「はな」と遊びます


                            


                  まるで兄弟のように遊んでいます


            「はな」は喜び、飼い猫を慕って毎日窓の外に来るようになりました


ある日飼い猫は重い病気になりました。それでも「はな」は毎日、ジーッと窓の外で飼い猫が顔を出してくるのを待ちました。


そして飼い猫は死んでしまいました。家の人が飼い猫の死を悲しんでいるときに「はな」はずっと遠くで窓の方を見つめて鳴いていました


    何日たっても十日すぎても「はな」は窓のお外でジーっと何かを見つめているようでした


               「飼い主は大丈夫かな?」と心配しているようでした


     



    たくさんの雪が降る夜「はな」は何処からともなく家にやってきてニャアニャア鳴いています


          家の人がご飯を上げてもミルクを上げても口にしたりはしませんでした


しばらくすると猛烈な雪が降ってきました、するとどうでしょう「はな」は雪とともにお空へ踊るように舞い上がっていきました


                          


            お空で飼い猫と「はな」は、また天国でじゃれて遊んでいました


                     そうまるで兄弟のように





                        おしまい


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