時を表す言葉
朝、暁、払暁、春暁、東雲、曙、朝朗、有明、黎明。
昼、昼間、真昼、白日、日盛り。
夜、夕暮れ、黄昏、宵の口、夜半、真夜中。
言葉のイメージとは、随分曖昧な物ですが、時間を表す言葉には正確な目安があるのです。
その言葉を文章中に使う事で、数字を書き込まずとも読み手に伝えることが出来るのですが、「夜も更ける」この言葉について考えてみましょう。
更けるという言葉から、夜になってかなりの時間が経ち、夜のど真ん中、深夜である意味を持ちます。
対義語を選ぶなら、「日も高く」になるのですが、どうもしっくりこない、ともすれば、「夜が明ける」の方がしっくりくるような気さえしてしまいます。
何故か?
それは昼と夜のイメージが違うからです。
昼は、太陽の運行を元にして考えられるため、太陽が中天に来る頃、日が高くなり、図としてイメージするならば三角形の頂点に達した頃と、捉えることが出来ます。
しかし、夜はどうでしょうか?
月はありますが、太陽のような目安にはならず、言うならば、台形をイメージするのではないでしょうか?
夜が深まった後、平坦な真黒い世界が続き、空が明るくなり始めてようやく変化が訪れる、と。
ですから、台形の坂を上り切った辺りを「夜も更ける」と捉えてしまい、対を成す三角形の頂点とは、位置がずれているような気がするのです。
時代によって、言葉による時間の幅も変わってきますので、作者のイメージした言葉、読者のイメージしやすい言葉を使えば良いのではないでしょうか?
夜の頂点と、イメージしやすい言葉なら、草木も眠る丑三つ時……でしょうか。
砂の国の『魔法』少女では、……。
砂漠のため、とても朝に東雲などの表現は使えません。
日が昇ると暑いですからね、夜は寒いですし、人口密度も違うので暗いですし……。
砂漠気候用の言葉を、勝手に作ってしまおうかしら?