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想いのままに

以前『小説が書きたいけどまとめられない』と相談された時の内容を編纂しました。

小説が書きたくても文章がまとめられずに断念する…。

これは意外と多い悩みかもしれません。


しかし小説を読むのが好きな方々は、潜在的な書き手であることは間違いありません。

かくいうもやしも、元々漫画やラノベが好きで色々と読み漁り、面白いと思いつつも『自分ならこういう展開にしたいな』と書き始めたのが【神様のおねがい】になります。

ちょっと書くだけ、と思って書き始めた話も、今では200万文字を越え、なろう内の文字数ランキングでも上から数えた方が早くなりました。

書き始めてみると意外と楽しいものですので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?


もやしの短い経験からすると、話の体裁を気にして文章を考えるより、ひたすら頭の中身を書いていくのが近道です。

何故なら『アウトプットできるか』が最重要課題になります。

絵師さんも頭の中身を絵で表現しているわけで、どんなものも形にして価値や結果を共有されなければ本人だけの妄想で終わってしまいます。


これは何も創作系に限った話ではありません。

食事に行った先で料理が出て来なければ怒るでしょうし、工場で物を作れなければただの倉庫でしかありません。

日常生活でも「掃除する」と言うだけでは部屋は綺麗になりませんからね。


これらは『口より手を動かせ』との言葉はまさにそれで、行動に起こして結果を確定させてこそ、評価を受けられます。

つまり、現実に存在させられなければ良し悪しの評価すら受けられないわけですね。


故に最大の難関は『頭の中身を取り出せるか』に戻ってきます。

文章がまとまらない、話がつまらないといったネガティブな考え方は後回しにしてください。

そんなものは一度完成させた後で直せばいいのです。

それがたとえ完結に至らない一文でも、とにかく妄想を物語へ昇華していきましょう。



それでも書き始められない、という方は、恐らく頭の中が混雑しています。

それは使いたい言葉や単語、要素が同時に頭に浮かんでいるからです。


AとBの要素を思い浮かべ、矛盾がないかや関係性を考え、新たなCを構築します。

するとCと別のDといった要素がぶつからないか、と想像が巡り、これが頭の中で繰り返されるとすべての関係性を把握できず、疑問符がついてしまいます。


そうですね…『A:主人公最強』と『B:聖剣所持者』から、『C:無敵』が生まれますが、そうなると別で用意した『D:ライバルの存在』が成り立ちません。

CとDを成り立たせるために『E:幼馴染を奪い合うライバル』といった情報を追加していきます。

となると次は『F:幼馴染』が現れ、それは『G:いつからなのか』や『H:何人いるのか』、『I:どんな性格か』などなど、考えなくてはいけない情報が膨れ上がっていくわけです。


慣れない場合、この頭の中で巡っている言葉たちが喧嘩し合って文章にならず、結果的にまとまりのないものになって書く気が失せるわけですね。

こうした関係性を頭の中だけで完結させるのは至難の業で、頭に貯め続けていくと思考停止に追い込まれます。

何せこうした要素や情報の『使い方が試される』のが物語ですので、ここから飛躍的に情報量は跳ね上がります。

中には頭の中で一元管理ができる人も居るかもしれませんが、堂々巡りし、ふわふわと形になっていなかった設定や要素を吐き出すことで可視化を促し、混雑しがちな関係性を整理しするのです。


書きたい物語は、文章や単語の集合で完成します。

そして吐き出された要素は、文章化・物語化するための材料(パーツ)です。

頭の容量が確保されたところで、これらを組み立てていきましょう。

しかしすべてを使う必要はありません。

使わなければ裏設定になり、多くの裏設定を持つ物語は話が進むにつれて深みを増していく要素になってくれますよ。


現にもやしも手が止まるような事態になると、状況を整理するためにとにかく頭の中身を文字に起こしていく作業を行います。

単語や短文でも、とにかく一度吐き出し、気に入ればそのまま採用。

違うなと思っても消さず、同じものを違う表現で新たに書き出し、没にした文章同士を組み合わせて新しい文章を作るなども日常的です。

この話も同じように、消しては書きとこねくり回して作成されています。



それでは最後に簡単なまとめ方を。

物語は必ず閉じなければなりませんが、書き始めるとどうしても話がブレて行きます。

思っていたのと違う方向へと流れてしまい、どうしても先が書けなくなって放置…といったことも割と出てきます。

こうしたことを防ぐには、小論文などと同じように、最初に『終わり方』を決めてしまえば良いのです。


最初に『終わり方』を決めることで『どうすれば終わりに至るか』を意識するようになり、話が大きく外れていくことを防げます。

また、外れていったとしても、収拾をつける方法も並行して考えるようになるので、問題が大きくなりません。

後は間にエピソードを挟んでいくのですが、エピソードでも『始め方・終わり方』を設定すれば、やはり大きく外れることなくまとまります。

つまり物語は『終わるために書く』と言っても良いかもしれませんね。



以上、大した説明でもないのに長々と書いてしまいました。

自分だけの妄想も、文章化して共有できれば立派な物語へと変貌します。

書くには膨大な労力と時間が掛かりますが、それでも他者に想いを伝えるのは楽しいので、気になる方は是非チャレンジしてください。

お読みくださりありがとうございます。


上手く伝わったか非常に不安ですが、要約すると『難しく考えなくても大丈夫だよ』ってことなので、とにかく書き始めてみてください。

頭の中身を読んでくれる読者は存在しませんので(笑


何かご意見・ご質問があれば感想欄やメッセージにてご連絡ください。

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