↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
37/37

ch.37 俺には銃弾より怖いものがある

 1996年のクリスマス。

 灯台広場でライブをやろうとした俺達は、川倉のギャングさん達に絡まれた。


 ギャングのお兄さんが俺の喉に銃を当てている。

 喉元の銃より、後ろから髪の毛を引っ張られてるのが不快だ。


 毛を逆立てて威嚇するだけの動物。


「リンジェ。お前がもう一回でも口答えしたら、こいつを殺す」


 ガーリック臭がハンパない。

「って、俺が言ったらどうするよ? なぁリンジェ!」

 至近距離で怒鳴られると、うるさいし臭い。


 灯台広場のコンクリ台の上で、タガさんとギャングさんが睨み合っていて、俺は髪の毛を引っ張られながら、突っ立っている。

 しょうもない寸劇を披露してるみたいで恥ずかしい。


 カチッと音がして、タガさんの表情が険しくなった。


「おい、どうすんだよ? もう口答えしないって誓うか?」

 よく言うよ。撃つ気なんかないくせに。


 しょうがないなぁ。


 仰け反らされてて、しゃべりにくかったけど言った。

「良いですよ。覚悟があるんなら早く撃ってください」


 口を半開きにしたタガさんが、目を大きくした。


 この広場でライブをするタガさん達がみたい。

 ドラムを始めたエドがどんな風に叩くのかみたい。


 みんながどんな風にライブを楽しむのかみたい。


 だから、俺にしかできないことをやろう。



「早く撃ってくださいよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。