インチキの策略
祭日前夜
我が運転代行は大忙しです。
特に真冬でも半袖の通称・インチキ社長は、頭の容量が1パケットしかないにも関わらず、絶好調な指令を繰り出しております。
「6号車!」インチキ
「はい」オレ
「駐車場から866レロ・・・」インチキ
「駐車場から866レロ番を持って~」インチキ
レロって何だ?オイ!
それも2回も言い直したにもかかわらず「レロ」って…
ゼロも言えないほど容量不足となっております。
「レロかよー」バディのKくんがガックリと肩を落としました。
すっかりチカラが抜け、口元からエクトプラズムが見え隠れしております。
無性にもの悲しくなりました。
無線を聞いた全車から感じる行き場のない虚脱感。
心にポッカリと穴が開いたようになりました。
隣町の気温はマイナス15度。
ヤスからメールが届きました。
「記録的市内」
写メが添付されてます。
日報です。
午後8時から本数にして11本、全部市内です。代行的には拷問です。
ありえねえーーー。
これは仕組まれた仕打ちです。
誰に?
ヤスのバディ・やーくんにです。
明日は休日でヒマだと判断したインチキ。
やーくんが仕事に嫌気がさして休むように配車した模様。
「絶対に休みますね」Kくん
「うん、賭けてもいい」オレ
午前5時、
タイミングよく、オレの6号車とヤスの12号車が同時に戻ってきて終業となりました。
12号車に駆け寄るオレ
「大変だったんだって?」やーくんに話しかけます。
「ひどいもんだーーー。雑魚ばかり走らせやがって、疲れて弱ったところに地方3本」やーくん、カンカン
「インチキの策略だな」オレ
「明日、休む」やーくん
思ったとおりです。




