オートパイロット
出会い系、浮気系、超メタボ系のM氏がバディでした。
気分が地の底まで落ちていきました。
「”のの”と復活したんだよねー」M氏
ケータイでのやり取りを無理やり見せて自慢します。
ネットで知り合った大阪の飲み屋のママで、M氏に金を貢いでいるバカものです。
しつこくメールが来るので、関係を復活させたらしい。
でね、仕事そっちのけでSNSと”のの”とのメールに夢中になってやんの。
今夜はね、日中から降り続いた雪で大変なことになってます。
運転もままならない。
M氏、ロクに働きません。
おまけに山道を走っていると大声で「鹿だ!危ない!」ってウソをついて慌てさせるイタズラをします。
いいかげん頭にきました。
「2号車!」インチキ
「はい」オレ
「アクシス前にオンナの人が待ってるから行って!」インチキ
「了解」オレ
飛ばします。
あっという間に到着しました。
道路の反対車線側で女性が待っていました。
”のの”との電話に夢中のM氏。
電話に集中するために、インチキからの無線の音声を切りやがった!
仕事なんてどうでもいい感じ。
あまりにもやる気がないようなので、頭にきてATのレンジをDに入れたままクルマを降りて女性のところに向かいました。
トロトロと動き出す2号車。
ドライバー席は無人くんです。
自動操縦です。
オートパイロットです。
ハザードランプを点けた2号車、助手席にメタボMを乗せたまま発車しました。
「2号車発車」道路を歩きながらオレが言いました。
勝手に動き出した2号車の車内で慌てるM氏!!!
無理やりPにギヤをぶち込みました。
ガクン!!!
2号車、つんのめってます。
女性からクルマの鍵を受け取って2号車に向かいました。
「あ、ごめん。ギヤ入れ忘れてたね」オレ
「はあ、はあ」肩で息をしているM氏
はあ、はあ、言い過ぎて咳き込んでしまい、喘息のスプレーを吸い込んでます。
「び、びっくりしたーーーーっ」M氏
これ以降、M氏は大人しく仕事をするようになりました。
気持ちよく仕事を終えて帰りました。
こんな夜があってもいい。




