口は禍の元
一週間ぶりの代行です。
仮のバディとして、やっぱりオニオン口臭のMn氏が乗ってきました。
オレ専属の広報担当。52歳。
一週間の流れをオレに報告します。
「クルマの売り上げが盗まれてさー」
「従業員同士のイザコザが絶えなくてさー」
Mn氏がマシンガンでまくしたてます。
「へーー」ケータイの画面に夢中になりながら生返事のオレ。
ほとんどの情報は知ってます。
「でね?」Mn氏
「ん?」オレ
「イザコザの件なんだけど、Uのヤツがオレに絡んできやがってさー」Mn氏
知ってます。Mn氏が言った悪口が、回りまわってUの耳に入ってしまい、インチキ社長が乗っている1号車から引きずり下ろされて胸倉をつかまれたまま、1号車にドンドン!ってカラダを打ち付けられたって話し。
ついでに、ビビったインチキ社長は知らん顔でクルマの中にいたって話し。
「アイツ(U)、オレに絡むのよ。オレもね、キレやすいほうなんだけどね、Mさんが仲裁に入ったことで気持ちを抑えたのよ。あのままいってたら、オレは何したか分かんないよ!」Mn氏
「いや、もう一言でケリが入ってたな」Mn氏
仲裁に入ったMさんの話しでは襟首つかまれたまま、宙に10センチくらい浮いていたらしい。
ついでにいうと、恐怖で顔が引きつっていて声も出なかったらしい。
「アイツも相手を選んで絡んだほうがいいな」Mn氏
「オレもおとなしくなったなあ」Mn氏
すでに世界を制覇した覇王の顔になってます。
そのとき、Uが歩いてオレたちの乗った5号車の前を横切りました。
一瞬にして固まるMn氏。
目がテリー伊藤(術前)になってます。
どこを見ているのかわからない。
Mn氏、命をかけて報告してます。
寿命を縮めながら話しを大きくしております。
「あのさ、社長のアニキなんだけどさー」Mn氏
魂の報告会は終わりそうにもありません。




