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お金の怖さ

運転代行の話しです。



今日のバディはトゥルットゥーでした。

もう、うるさいのなんの!


もう、ワケわからんくらい歌いまくってます。


そんな中、急に話しかけてきました。


「魔王さん、お金って怖いよ」トゥルットゥー


「どしたの?」オレ


「あのね、Kっちなんだけど・・・」トゥルットゥー


Kっちとは、以前に紹介したパチスロ・Go!Go!ジャグラーで破滅生活にGo!Go!した人物です。


パチスロをするために、日々の日当をつぎ込んでいる日暮し人間。

パチスロのために食事を切り詰めて、食べるのは100円マックかすき家のミニ牛丼です。

さらに、代行の仕事中は、がぶ飲みコーヒー1本でしのぐというボーダーライン以下のギリギリ人生。

ギリギリだから数ヶ月間、1日も休まない生活が続いていました。



それがね、先日なんだけどお母さんが亡くなったみたいなの。

気の毒に・・・。

さすがに、通夜と出棺の日は休みました。



で、でも、3日目には出勤です。

だれも強制しないのに出勤!


仲間もビックリです。

まさかと思いました。



そんなことがあった中、トゥルットゥーが話しを振ってきました。


「Kっちね、小金が入ったみたいなんだよねー」トゥルットゥー


「へーーー」オレ


「だからね、今までは残業になると喜んでたのに、最近は急に『早く終わらんかなー』だもの」トゥルットゥー


「そしてね、平気で日曜日も休むようになっちゃったー」トゥルットゥー


「さらにね、代行中の食事なんだけど、オレでさえ半額弁当でガマンしてるのに、あえて定価の高い弁当を買うようになったの。値段すら確認しないんだよ。怖いねー、お金って。人の生活水準を一瞬で変えちゃうんだねー」トゥルットゥー


そう言いながら、最後の仕事を終えて、国道沿いにある「すき家」の横を通り過ぎようとしました。


「あっ!」オレ


トゥルットゥーも振り向きました。


すき家の前には、仕事を一足先に終えたKっちのクルマ。


そして店内には余裕の表情で見慣れないメニューに目を通すKっちの姿が見えました。


「あの野郎!調子に乗りやがって!あの調子なら生卵も追加注文だな」悔しそうなトゥルットゥー



店内にいるKっち。

いつも、べろーーーーんって内臓のように飛び出ている下着シャツも新しいコスチュームの中に隠されています。


カレの新しいコスチュームはケイパ。


「どうせ、ヤツのはニセモノだよ。たぶんケイパじゃなくてカウパーだよ」トゥルットゥー



「あーーーあ、金がないから正月は実家に帰れないなあー。往復2万円なんだけどなー」トゥルットゥー



Kっちの生活力は家賃7千円のトゥルットゥーを優に飛び越えました。



目の当たりに見る格差社会!


人生は常に波乱に満ちています。

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