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人間は水が大事

ブロッコリーです。

ブロッコリー農家の二代目です。

ヘタレです。


へたれない子だと思ってました。

でも違いました。



代行はたまにあんまり賢くない子が入ってきます。

まあ、10言って8理解すればまあまあ。


最近まで組んでいたヤー君は1言えば10わかりました。阿吽でした。


でも、ブロッコリーは1言えば25くらい分からなくなります。


山本五十六は言いました。

『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ』


ブロッコリーは、やったところで見てないし、言ったところで聞いてません。


スタートにも立てない。


なのに無駄に話し好きです。



いろいろ話しかけてきます。たいがい代行を利用する女の子の話し。

どうにもこうにも女好きです。


とにかく延々と話しをするので、返事をしながらこちらも問いかけます。たまに。


したら、「うん」もしくは「そうだね」。

反応が変。


問いかけに対する返答がつねにトンチンカンです。


たとえば、「その女の子、昼と夜の仕事を掛け持ちしてるって、昼は何をしてるんだっけ?」オレ



「うん」ブロッコリー



おしまい。



さらに、「このお客さんは帰り道にこだわるから気をつけてね」オレ


「そうだね」ブロッコリー


「あ、知ってた?」オレ


「そうだね」ブロッコリー



おしまい。



「あいつはダメだよ。きっと悪い水が流れてるとこで育ったんだよ」ヤー君がブロッコリーのことをそう言ってたのを思い出しました。


頭のボルトが半回し緩んでます。


まるで会話が成り立たないので「昼間の農作業で疲れてるだろうから、助手席にいるときは寝たらいいよ」って言ってあげました。



「いやあ、あんまり眠たくないんだよねー」ブロッコリー


さっき、居眠りの蛇行運転で客車もろとも対向車に炸裂しそうになったばかりです。



「今夜はまだまだ走るから、せめてシートを倒して休んだらいいし」オレ


「まあ、シートを倒すだけなら」ブロッコリー



バタン。



「ガアーーー、ガアーーーっ!」


ブロッコリー、シートを倒して2秒でイビキです。



よっぽど悪い水を飲んで生きてきたらしい。言ってることと、やってることがまるで違います。



「ガアーーーっ、ガアーーーっ、グヒグヒ!」ブロッコリー



で、突然、「アヒーン、ナヒーンっ」


喘ぎ声です。代行の仮眠で喘ぎ声を聞いたのは初めてです。


キモいのでちょっと軽めにブレーキをかけたらイビキに戻りました。



3分後、


「7号車どうぞ!」インチキが無線で7号車を呼んでます。


ガバッ!


「はい!7号車」ブロッコリーいきなり起きて無線に応えました。



オレらは3号車です。



疲れた。

いい水を飲んでから寝る。



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