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中二病(代行の話しじゃないよ)

高校生まではもっぱら自転車が自分の世界を広げる乗り物でした。


まあ、親のクルマ以外はそれしかないんだから仕方ないにせよ、可能な限りどこにでも行ったし、いろんな乗り方をしては「自転車」という乗り物を楽しんでました。



オレも普通にバカな中2だったので、乗り方にこだわりました。


手離し運転は小学生でも当たり前にできます。

立ち漕ぎ手離しだってヘナチョコサイサイです。


で、ある日、


ピコーーーーン!!!


閃きました。



「手離し&足離しはどうだろうか?」と、


大の字になって股間を支点にバランスを取ってみました。



普通にできます。


とりあえず、スポーツはマラソン以外ラクチンチンだったので難なくできました。


さて、もっと高度な乗り方はないものか?

考えました。


ピコーーーーーーーーン!!!!!


閃きました。



「走りながらスピードが乗ってきたところでサドルの上で座禅はどうだろうか?」と、

絶対にカッコいいはず!って思いました。中2だから。



小泉中学校から自宅に向かうちょっとした坂で、手離しができる速度になったので、手離しのついでに足を組んでみました。



で、出来た!



中2のバカが、走る自転車の上で座禅を組んでます。

みんな見てます。


「やっぱりカッコいいんだ!」


性の快感を知らない中2なのに、妙にエクスタシーを感じてます。



前を走っていたニカボン(ブッシュマンのニカウさんに似ていて、猪木ボンバイエの歌をよく歌うのでニカボンと呼んでました)に言いました。



「ニ、ニカボン!で、出来た!」オレ


「ん?」ニカボン振り返ります。


が、その前にバランスを崩したオレ、ニカボンがオレを確認したころには転倒した自転車の上でハンドルがケツに突き刺さり、座禅を組んだまま白目を剝いたオレがいました。


あまりの痛さに声がでないとはこういうことを言います。


口も「お?」のまま白目を剝いてしまいました。


ニカボン、ちっさな声で「スゲェ」と言いました。



帰ってパンツを脱いだら、ちょこっと血がついてました。


バカな中2です。



でもね、

こんなもんでメゲる中2ではありません。


次々と新しい試みを探します。



見つけました。



自転車の前後タイヤの接地面全体にガムテープ(紙の)を貼り、慎重に漕いで最大加速したあとに急ブレーキ!!!


ガムテープの滑る表面を利用して、どれくらい長い距離をすべることができるかを競い合いました。



まずオレ、自慢のモトバイク(小6で購入)を加速させます!!!


グングンとスピードがノリました。



で、急ブレーキ!!!!!!


キューーーーーーーーーーッ!



ちょっとドリフトをしながら約10メートルほどで止まってしまいました。


タイヤが太いので、あまり距離が伸びませんでした。



続いてニカボン。


ニカボンは「カッコつけ」なので、こんなときは超テンションが上がり、絶対に1番になろうとします。


父親譲りのサビサビ自転車なのに。




さて、ニカボンが助走をつけました。

オレよりも遠くからやってきます。ズルイ!


そして急ブレーキ!!!!


あーーー、このときの連続音は一生忘れられない。



シュキューーーーーーーーン!!!!!!



クルクルクルっ!



ゴンっ!





超スピードでオレ以上に滑ったまでは良かったけど、あろうことか終盤でバランスを崩したニカボン!



途中でドリフトをはるかに超えた浅田真央並みのスピンを見せ、最後に頭から地面に炸裂しました。

ハンドルを握ったまま。



悲鳴をあげる間もなく頭をぶつけて失神したニカボン。


その顔は当然、白目で大きく口を開けたまま、耳から血を流してました。



スピンまでは歓声を上げていた小学生どもも、失神したニカボンの恐ろしい顔を見て泣きながらそれぞれの団地に逃げ帰り、オレもお腹が空いたのでガムテープを持って家に帰りました。


ニカボン、次の日は元気でした。



バカだね、中2って。


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