表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/221

オカムの青い春

オカムです。


日曜の深夜に語り始めました。


オカムは◯◯駐屯地の出身です。


そう、オレが新聞社にいたときに取材した世代かもしれません。



自衛隊に入隊すると駐屯地に缶詰になりながら初等訓練が行われます。

寝ても覚めても訓練漬け。


当然、訓練は厳しく、生活習慣も厳しく管理されます。



でもね、オカム。


ここの時点で変態の片鱗を見せ始めました。


売店があります。


当然、いろんなモノを売ってます。



オカム、毎日エロ本を買ったらしい。


毎日エロ本。



ついには売店のネエちゃんから白い目で見られるようになったらしい。


「売ってるものを買って何が悪い?」


オカムの主張です。



数ヶ月に及ぶ訓練が終わると、地獄の行軍を経て、それぞれが最初の部隊に配属されます。


オカムは札幌にほど近い駐屯地でした。


ここで同室になったのが風俗好きの同期。


カレは毎週週末になるたびにススキノに出かけていったらしい。


で、いよいよガマンならなくなったオカムも出陣となりました。



初体験はソープ。

そうです。本番がある風俗です。


比較的高額な店をチョイスしました。90分コース。



ドキドキしたらしい。


人生で味わったことのないコーフンだったらしい。



泡姫と対面です。


普通にブスとの評価。



オカム、脱がされます。


緊張します。


コーフンします。



姫の手がオカムのパンツにかかりました。


「アフーーーーンっ!」オカム


誤爆です。


コーフン最高潮のオカム、困ったことにすでに核のボタンを押してしまったようです。


困った顔の姫。


それでもサービス開始前なので、自らも脱ぎ始めました。



「アッ!」オカムの息が詰まりました。



泡姫、野郎でもなかなか見られないほど、腋毛がボーボーだったらしい。


「気をつけ!をしても脇が閉まらないくらいありました。まっくろくろすけ見たいでした」オカム


かなりショックだったらしい。



しかし、それでも若い2等陸士、再び戦闘態勢に突入!



そのとき、初めて泡姫が笑いました。



「アアッ!」


再びオカムの声が漏れました。



「ま、前歯がほとんどありませんでした。無いっていうか溶けたような感じです」オカム



上向きだったオカムの銃剣が平行になってしまいました。



ところが、あろうことか、ここで泡姫がガゼンやる気になりました。


ここから泡姫ペースで2回発射。


無事、オカムの初出撃はホンワカと意識が飛んだまま軟着陸を終えました。




「お、オレですね、帰って泣いたんです。あまりにも空しくて」


「せ、せっかくの初体験が腋毛ボーボー&前歯なしですから」


そこをですね、上官に見つかったんです。



「オカ〇ラよ、何を泣いている?」上官


「いえ、何でもないであります!」オカム


涙が止まらないオカム



「その涙はどういう理由で流しておる?」上官


「いえ、何でもないであります!」オカム


よけいに切なさがこみ上げてきたオカム、とうとう声を出して泣き出したらしい。


事情を察した上官、初出撃で誤爆を披露したオカムを労い、部屋をあとにしたらしい。




「自衛官たるもの、敵陣逃亡は犯罪である!」


しばらくして復活したオカム、再出撃したらしい。



良心的、オンナの子の質も全国一のススキノというだけあって、選べばモデル系のオンナの子がいる店で遊ぶことができます。それも1万円程度で。



でも、


でも、


オカムはなぜか再びあの店に行きました。



そして出てきたのは困ったことに例の腋毛&歯無し。


運命の再会です。こうなる宿命です。



「まさか」と思ったさすがのオカムもここで心がポッキリと折れました。



半泣きでサービスを受けたらしい。


泣いて泣いて90分。




「お、オレですね、ずっと目をつぶってました」


「で、でも、結局2回しました」



なんだかんだヤッちゃうオカム。


ここで変態道に迷い込みました。



以降、風俗につぎ込むこと数百万円。




「動くモノならなんでもいいです」


そういうオカムは、今では得体の知れない微熱がカラダを襲うという一抹の不安を抱えています。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ