表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/99

第90話 甚助の帰還

港に、渡海丸が戻ってきた。


甚助は、島の異変を感じ取って引き返してきたのだ。


「やはり、何かあったか」


甚助が、変わり果てた島の姿を見て呟いた。


しかし、その表情に恐怖はなかった。


むしろ、安堵の色があった。


「真珠、聞こえるか?」


甚助が、海に向かって語りかけた。


「もう、苦しまなくていいんだぞ」


海が、穏やかに波打った。


それは、真珠からの返事のようだった。


甚助は、清明井へと向かった。


そこで、あかねから事の顛末を聞く。


「そうか、慎一君は語り部になったのか」


甚助が、深く頷いた。


「それが、一番いい」


甚助は、懐から小さな巻物を取り出した。


「これは、先祖代々伝わる航海日誌だ」


日誌には、千年分の記録があった。


誰が島を訪れ、誰が水籠となり、誰が逃げたか。


すべてが、詳細に記されている。


「これも、語り部に渡してくれ」


甚助が、あかねに日誌を託した。


「千年分の、渡し守の記録だ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ