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第82話 深海医師の乱入

その時、戦いの混乱に乗じて、深海医師が姿を現した。


老医師は、奇怪な装置を身に着けていた。自らの体に、無数の管を接続し、水籠たちのエキスを注入している。


「素晴らしい! 千年ぶりの神々の戦い!」


深海は狂喜していた。


「これぞ、我が研究の集大成を試す機会!」


深海の体が、異様な変化を始めた。


人間でも、水籠でもない、第三の存在へと変貌していく。


複数の水籠の特性を併せ持つ、キメラのような怪物。


「見よ! これが新人類の姿だ!」


深海医師の体から、無数の触手が伸びた。


「邪魔をするな!」


朝日と夕日が、同時に叫んだ。


姉妹は一時休戦し、共通の敵に立ち向かった。


しかし、その戦いの最中、深海医師は慎一に向かって叫んだ。


「羽生くん! 君の選択は正しい!」


意外な言葉に、慎一は戸惑った。


「私も、同じ結論に達していた! 水籠は進化すべきだ! 苦痛の器から、知識の器へと!」


深海医師の狂気の中にも、一片の真実があったのだ。

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