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第62話 白石ゆりとの対峙

さらに別の意識は、神社で衝撃的な場面を目撃した。


白石ゆりが、一人で祝詞を上げていた。


しかし、その内容は通常の祝詞ではなかった。


「千年の契約は、今宵満ちる」


「新たなる語り部が、真実を紡ぐ」


「水は記憶し、風は運び、大地は刻む」


慎一は驚いた。


ゆりは、慎一の選択を予見していたのか?


「聞いているのでしょう、羽生慎一」


ゆりが、慎一の水の意識に向かって語りかけた。


「あなたの選択は、正しい」


「でも、代償も理解しているの?」


慎一の意識が応えた。


『永遠に、人間には戻れない』


「そう。でも、それだけじゃない」


ゆりの目が、一瞬悲しみに染まった。


「語り部となった者は、すべての苦痛も記憶する」


「千年分の死と、絶望と、狂気を」


「それでも、語り継ぐ覚悟はある?」

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