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第48話 美咲の記憶

「待って!」


美咲が前に出た。


「私、思い出した。三年前、水籠になる時に見たものを」


美咲の水の体が、記憶を映像として投影し始めた。


千年前の光景。


美しい双子の巫女。姉の夕日と妹の朝日。


二人は仲が良く、いつも一緒だった。


しかし、一人の青年が現れてから、すべてが変わった。


「青年は、朝日を選んだ。でも、夕日も青年を愛していた」


映像の中で、夕日の顔が嫉妬に歪んでいく。


「夕日は、ある夜、朝日と青年が密会しているところを目撃した」


そして、狂った夕日は、古い呪術書を手に入れた。


水の精霊と契約し、自らを贄として島全体を呪いの中に閉じ込める術。


「でも、朝日はそれを察知した」


映像は、朝日が必死に姉を止めようとする場面に変わった。


しかし、夕日の決意は固かった。

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