第6章:鬼将軍グレンへの道、五凶鬼との死闘
神器戦記 - 神滅三国
第6章:鬼将軍グレンへの道、五凶鬼との死闘
鬼国夜叉羅への突入
五勇者はついに鬼国夜叉羅の城門へと到達した。
目の前には、漆黒の城がそびえ立ち、その上空には不吉な雷雲が渦巻いていた。
「……ここが、グレンの城か」
リクが雷刃を握りしめながら呟く。
「この中にいるんだな、鬼たちの王が……」
レオンが剣を肩に担ぎながら言う。
「そう簡単には通してくれないわよ」
カエデが警戒しながら炎槍を握りしめた。
すると、城門の前に五つの影が立ちはだかる。
「貴様らごときがここを通れると思うなよ……」
重々しい声と共に、”五凶鬼“が姿を現した
1. 炎獄鬼バルザード(火属性)
2. 氷牙鬼フロスティア(氷属性)
3. 疾風鬼テンペスター(風属性)
4. 闇幻鬼ナイトメア(闇属性)
5. 雷帝鬼ラグナロク(雷属性)
「俺たちを倒さねば、グレンの元には行けんぞ!」
五匹の鬼が一斉に構えを取る。
「ならば、力ずくで突破する!」
リクが剣を構え、仲間たちと共に突撃した。
第一の鬼 ― 炎獄鬼バルザード(火属性)
「俺の炎で灰になれ!!」
バルザードが咆哮し、周囲の大地を炎の海へと変える。
「フレイムデストラクション!!」
巨大な火柱が吹き上がり、リクたちを包み込もうとする。
「炎なら、私が相手よ!!」
カエデが前に出て、槍を振るう。
「ヴォルカニックブレイザー!!」
燃え上がる炎の
槍がバルザードへと突き刺さる。
しかし――
「そんな炎で、俺に勝てると思うなよ!!」
バルザードの体がさらに燃え上がり、カエデの炎を
かき消してしまう。
「ぐっ……!」
カエデが膝をつく。
「くそっ……!」
リクが剣を振るい、雷を込める。
「ヴォルトストライク!!」
雷撃がバルザードの体を貫き、ついに鬼は倒れた。
第二の鬼 ― 氷牙鬼フロスティア(氷属性)
「炎を超えたら、次は氷だ……!」
フロスティアが腕を掲げると、周囲の温度が急激に低下する。
「アイシクル・ディザスター!!」
巨大な氷の柱が生まれ、リクたちを凍りつかせようとする。
「こいつは俺がやる!」
シオンが杖を掲げ、氷の魔法を発動する。
「フロストディバイド!!」
巨大な氷壁が生まれ、フロスティアの攻撃を防ぐ。
「私の氷を打ち破るとは……だが、これで終わりではない!」
フロスティアが巨大な氷槍を放とうとするが――
「ブリザード・フォール!!」
シオンの氷の嵐がフロスティアを飲み込み、鬼の体が砕け散った。
第三の鬼 ― 疾風鬼テンペスター(風属性)
「次は俺の番だぜ!!」
テンペスターが姿を消す。
「どこへ行った!?」
レオンが警戒するが、次の瞬間、背後から斬撃が飛んでくる。
「ゲイルファング!!」
風の刃がレオンを襲うが、彼は瞬時に剣を振るい防ぐ。
「俺の速さについてこれるか?」
テンペスターが笑うが、レオンは一歩も引かない。
「なら……こっちも速さで勝負だ!」
レオンが剣を握りしめ、風を纏う。
「ストームブレイド・サイクロス!!」
風の刃が竜巻となり、テンペスターを一刀両断する。
「バカな……俺が……!」
テンペスターの体が切り裂かれ、消滅した。
第四の鬼 ― 闇幻鬼ナイトメア(闇属性)
「フフフ……貴様の闇、どれほどのものか見せてもらおうか」
ナイトメアが黒い霧を広げる。
「シャドウファング!!」
無数の闇の牙がミアに襲いかかる。
「……私は、もう何も恐れない」
ミアの鎌が黒く光る。
「ダーククレセント!!」
闇の刃がナイトメアを両断し、鬼の断末魔が響いた。
「……終わったわね」
第五の鬼 ― 雷帝鬼ラグナロク(雷属性)
「ゼウスの雷の力……貴様に操れるかな?」
ラグナロクが雷を纏い、空を裂く雷槍を放つ。
「サンダークラッシュ!!」
「なら、俺も雷で応じる……!!」
リクが剣を掲げ、雷撃を纏う。
「ヴォルトテンペスト!!」
雷と雷が激突し、戦場が光に包まれる。
「ぐああああっ!!」
ラグナロクの体が砕け散り、鬼たちは全滅した。
鬼将軍グレン、最後の決戦
「ククク……ようやくここまで来たか」
五凶鬼を倒したリクたちの前に、巨大な影が現れた。
「貴様らの成長は認めよう……だが、ここで終わりだ」
鬼将軍グレンが大剣を振りかざし、ゆっくりと歩み寄る。
「くそっ……もう、限界が……!」
リクたちは五凶鬼との戦いで瀕死の状態だった。
「このままでは勝てない……!」
だが、その時――
「お前たち……ここで倒れるわけにはいかんだろう?」
静かな声と共に、剣を持つ男が現れた。
「お前は……?」
リクが驚く中、男は剣を抜いた。
「俺は剣聖カイザー……お前たちを導く者だ」
次なる戦いが、ここから始まる――!!
次章:「剣聖カイザーの修練」へ続く