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第二章:神器の試練

神器戦記 - 神滅三国


第二章:神器の試練


目覚めた力


リクの体を雷の力が駆け巡る。

手に握った神器 「雷刃・蒼雷」 は、雷光を帯びて脈動していた。


「俺が……神殺しの力を?」


ゼウスの視線が鋭くなる。


「その剣……まさか、本当に目覚めるとはな」


雷神は静かに槍を構えた。


「人間が持つには過ぎた力だ。ここで処分しよう」


その瞬間、ゼウスの槍が閃き、雷の槍撃がリクへと襲いかかる。


「くそっ……!」


リクは本能的に剣を振るった。

雷刃・蒼雷が稲妻を弾き、周囲の空気が震えた。


「ほう、受けたか」


ゼウスが冷笑する。


「だが、それが貴様を救うわけではない」


再び雷撃が奔る。


「このままじゃ、やられる……!」


そう思った瞬間、別の方向から轟音が響いた。


「リク!! こっちへ!!」


リクが振り向くと、焔の槍を手にした赤髪の少女が立っていた。


「カエデ……!?」


仲間との出会い


焔の槍を振るい、次々と鬼をなぎ倒していくカエデ。

彼女の体には、灼熱のオーラが立ち昇っていた。


「こんなところで死んでる場合じゃないでしょ!」


「でも、ゼウスが……」


リクが言いかけると、カエデは鼻を鳴らした。


「あんたが死んだら、せっかくの神器も無駄になるじゃない」


「っ……」


彼女の言葉に、リクは剣を握り直した。


「俺たち、まだ戦える!」


カエデが前に出て、焔の槍をゼウスに向けた。


「時間を稼ぐわ! その隙に逃げなさい!」


だが、ゼウスは余裕の表情を崩さない。


「無駄なあがきだ」


再び雷が空を裂く。


その時――氷の冷気が辺りを覆った。


「雷と炎だけじゃ、面白くないだろ?」


淡々とした声が響き、銀色の杖を手にした青年が歩み出る。


「お前は……」


「シオン。氷の魔術師だ」


シオンの杖から冷気が放たれる。

雷と炎、そして氷が交錯し、戦場はさらに混沌を極めた。


「さあ、リク。お前がどうするか、見せてもらおうか」


戦場の決意


リクは剣を強く握った。

兄を奪われ、村を焼かれた。

神も鬼も、人間を支配しようとしている。


「……俺は、逃げない」


カエデとシオンが微かに微笑む。


「なら、決まりね」


「雷、炎、氷……これで三属性揃ったな」


三人はゼウスを見据えた。


「神の支配なんかに負けるかよ!」


雷刃が唸り、焔の槍が燃え上がり、氷の杖が凍気を纏う。

三つの力が交わり、新たな戦いが始まる――。


次章:「神器の覚醒」へ続く


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