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小学生な殺し屋とサディスティックなお隣さん  作者: MEGko
序章 小学生な俺と知らない隣人
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取り引き

「わかった……取引だ」

徇の絞り出すような『提案』に、琉生は眉をひそめる。


「ここにきて、何か交渉をもちかけるのですか?」

「俺を……『エルピス』をお前にくれてやる……だから」


その言葉は琉生の興味を十分に惹いたのか、腕を組んで徇の『提案』に耳を傾ける。


「なるほど……それはあなたが『エルピス』に戻ったら、身も心も全て僕のモノということでよろしいのでしょうか?」


徇は今までにない程、全力で首を縦に振った。

琉生は「ふむ」と考え込む。


そしてその潤んだ目で自分に懇願している徇を眺めながら、その口角は微かに上がった。


「いいでしょう」

その言葉で徇は解放されたかのように、全身の緊張が解けていく。


安堵の溜息をついた徇の首に、何かが着けられる音が微かに聞こえた。

徇は一瞬びっくりした顔をして、掌を自分の首に這わせる。


「!?」


そこには……Domの所有物の証である首輪が装着されている。


「これで契約成立です。もし勝手に外すことがあれば……その時は僕も本気を出しますので」


Domである琉生が自分に対して本気を出されたら……Subである今の徇は成す術がない。

琉生を睨みつけると……絞り出すかのように一言「──殺してやる」と呻く。


そんな殺意の籠った徇の目に、琉生は怯むこともなく目を細め……笑っていた。

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