プロローグ
処女作です。よろしくお願いします。
感想などいただけると、今後の励みになりますのでよろしくお願いします。
次回からはギャグも入れていく予定です。
とある病院の1室で 1人1人の男が横たわっていた。
彼の名前は関口 徹((せきぐち とおる))
先日、学校の階段を転げ落ちた結果、頭を強打し、病院に運ばれ今に至る。
病室には彼の両親が来ていた。
彼は今、瀕死の重体である。
ー頭が痛い、体が動かせない。.....お袋、そんなに泣かないでよ、俺は大丈夫だから。ー
彼は薄れゆく意識の中でそんなことを考えていた。
母親は泣き叫び、父親は何も言わずに泣いているが、もう彼には何も聞こえない。
そう、彼はたった今死んだのだ。
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ここはどこだ?何も見えない。いや違う、真っ暗な場所なのだ。
証拠に自分の体が見える。
すると頭の中に声が響いた。男とも女ともとれない不思議で、しかし何処か懐かしいようなこえが。
ー関口 徹よ、よく聞くが良い、お前は死んだのだ。
えっ!?頭の中で声が聞こえてくる!?な、なんなんだ!?
それに、何を言っているんだ?
俺は今こうして生きているじゃないか。
彼がこう思ったつかの間
ーいや、お前はたしかに死んだのだ。何の疑問も持たぬのか?お前が病院のベッドに寝てないことに。
う、嘘だ!…で、でも確かにその通りだ。本来なら俺は病室のベッドに横になっているはずだ。
…ということは、俺は…死….んだ……のか?
俺が死んだ?
オレガ?シンダ?
………いやだ!いやだ!!いやだ!!!いやだ、いやだ!!!!いやだ、いやだ、いやだ!!!!!
俺は死にたくない!まだ生きたい!!嘘だ!
そう、夢だ!夢に違いない!!そうに決まっt
ー事実だ、夢などではない。
彼は、その声で現実に引き戻された。
その数分後、彼は憤りながらこう言った。
「おい、てめえ一体何様のつもりだぁ?俺が死んだなんて抜かしやがって!」
少しの沈黙の後また声が頭の中に響いた。
ー私は、人間が言うところの、神という存在である。無礼な人間よ。
神だって?こいつは、あの声の主はそう言ったのか?
待て、だとしたら俺が死んだということにも納得がいく。だとしたら…
「頼みます、神さまどうか私を生きかえらせてください。お願いします。」
彼は先程自分が神に対して無礼を働いたことなどすっかり忘れていた。
彼にあったのは、生きたい。そんな単純な気持ちだった。
ーいいだろう。
や、やった。こいつは今いいだろう、と言った。たしかにそう聞こえたぞ!!
「あ、ありがとうございます!神さま!!」
彼は歓喜し、そう言った。
しかし彼はのちに自分が行ったこの言葉を後悔することになる。
が、それを彼は知らない。
そしてまた声が響いた。
ーああ、生きてもらうぞ!……異世界でな!
心なしか神の声はどこか喜んでいるようだった。